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2019/08/20

大塚竹管楽器さんからメールを頂戴しました!

前回の記事の通り、髄膜炎再発で1ヶ月以上何も手を付けられないでいたのですが、少しずつ回復に向かい体力も戻りつつあります。


そうそう、入院する少し前に実は嬉しいことがありました。


以前投稿した篠笛のレビュー記事  「邦楽調 雲雀」を吹いてみた  篠笛レビュー
ご覧になった大塚竹管楽器さんからお礼のメールを頂戴していたのです。

ブログ記事はこちら↓(日・英あります)

日本語
「邦楽調 雲雀」を吹いてみた  篠笛レビュー 

英語
Hibari (雲雀) , uta-yo Shinobue review


大塚竹管楽器さんとは面識はなく、このレビュー記事はあくまで一ファンとして自由気ままに書かせていただいたものです。


ですので、頂いたメールの件名「獅子田流 有限会社 大塚竹管楽器です」を見た時は、正直ビックリしました。


「えっ、なんで大塚さんから?!どうしよう、レビュー記事のことで怒られるんかな・・・」
とメールを開封する前にめちゃめちゃビビりましたよ。


そんな不安をよそに開いたメールの内容はとても温かいお礼状でした。


なんでも、四代目 大塚敦様がたまたま私のブログのレビュー記事を発見されたそうで、邦楽調 雲雀について丁寧に書かれてあり、大塚さんたちの想いを代弁している内容に嬉しく思い、ご連絡くださったとのことです。
(メールを直接お送りくださったのは大塚のManager様です)


自分が書いた記事に反応していただけるのは少々照れますが、嬉しいものですね。
大塚竹管楽器さん、こちらこそご丁寧なメールをいただき本当にありがとうございました。
これからも良い篠笛を作り続けてください!





2019/08/06

髄膜炎再発

こんにちは。


7月は全くブログを更新できませんでした。


実は、2年ぶりに髄膜炎が再発しまして先月は1週間入院した後、2週間ほど自宅療養していました。

現在も全快したわけではなく、まだうっすら頭痛が残っています。


7月初めにちょっと嬉しいことがあって、そのことをブログに書きたかったのですが髄膜炎になったせいで全部飛んでしまいました。


完全復帰したら書きますね。



今はとにかく心身ともに休養をしっかりとりたいと思います。






2019/04/02

令和時代を目前に

新元号は「令和」



昨日(2019年4月1日)、新元号の「令和」が発表されました。
248番目の元号にあたります。


海外住みで、普段から元号を使用する習慣のない私でさえも、今回の新元号発表前はソワソワして落ち着きがありませんでした。発表の30分くらい前からYouTubeの中継動画の前に張り付いて待っていました。


「令和」と聞いた時、まず最初に「ら行始まり?!」と驚き、次にその出典が『万葉集』であることに更に驚くとともに大変喜ばしい気持ちになりました。


直ちに『万葉集』第五、梅花の歌 三十二首 序文を調べました。


「初春令月、気淑風和、梅披鏡前之粉、蘭薫珮後之香」

「初春の令月にして、気淑(よ)く風和(やはら)ぎ、梅は鏡前(きゃうぜん)の粉を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香を薫(かを)らす」



(現代訳)
「早春、よい月に空気は清く風はさわやかで、梅は美女の鏡台の白粉(おしろい)のように白く開き、蘭は飾り玉にしみこませた香のような香りを漂わせている。」
(現代訳は「万葉集の植物たち」川原勝征 より)


令月は、何事をするにもよい月。めでたい月。また陰暦二月の異名でもあります。
ここでの梅は白梅を示していますね。
蘭(おそらくシュンラン)は貴族が携帯している香り袋のようにふわっとした良い香りを放っている。

短い文の中にも五感に訴えかける春の描写がいっぱい詰まっていて素敵ですね。
良い意味で予想を裏切られた新元号「令和」。私はとても好きです。






令和時代を目前に、決意固まる




安倍首相は昨日の新年号発表後の談話の中で、

「令和」には、人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つという意味が込められている

ということ、また『万葉集』に触れた際には、

悠久の歴史と薫り高き文化、四季折々の美しい自然、こうした日本の国柄をしっかりと次の時代へと引き継いでいく

と述べていました。

「令和」に込められた意味や思いは、私がお世話になっている玲月流の方向性と重なるところが多く、そういった点でも新元号には格別な心情が湧きます。

篠笛 玲月流とは / 篠笛「玲月流−れいげつりゅう−」(民の謡−たみのうた−)



奇しくも、「令和」の出典となった『万葉集』第五、梅花の歌 三十二首 序文に出てくる「令月」(れいげつ)という言葉は、意味は違えど、玲月(れいげつ)流と同じ音なんです。

なんともこんなことってあるのですね・・・


今回の新元号発表は、多くの日本人にとって『万葉集』を始めとした国書や、そこで書き綴られた日本語の響きの美しさを再評価する良いきっかけとなるでしょう。日本語という言語を通して日本の「音」が再認識される絶好の機会です。

日本の「音」の再評価が、言語にとどまらず、日本の音楽(本来、言語と音楽ははっきりした境界線で区切られるものではありませんが)を通してなされるところまで期待したいです。

しかし、日本の音楽については、明治維新以降のドレミ教育の根深さ故に、一般の人が普通に生活していたら、日本の音楽に触れる機会すら与えられないのが現状で、一筋縄にはいきません。みなさんに日本の音楽を聴いてもらう、また日本の音楽が持つ魅力を知ってもらう機会を増やすことが必要です。


その一端を担うのが玲月流であると思います。


今現在は、森田先生や奥様の香織先生にお任せするばかりとなっておりますが、私を含めた門下生も本腰を入れて、篠笛のこと、日本の音楽のことを演奏と自分の言葉で外に向けて伝えていくべきなのではないかと。

今までも勿論その考えは私の中でございましたが、新元号発表の報を受けてより一層その気持ちが固まった気がいたします。



新しい時代の到来を目前に、少し大げさではありますが、湧き上がる使命感を覚えたそんな四月朔日でした。




〈篠笛の掲示板サイトのご紹介〉
篠笛の掲示板サイト

2019/03/15

英語版ブログの記事をアップしました

おはようございます。


朝練を終えて出勤前の朝食を楽しんでいるところからの投稿です。


朝から篠笛を吹くのは実に気持ちが良いです。脳にたくさんの酸素が送り込まれて頭も心もスッキリ爽快です。


明日は月に一度の篠笛の練習会です。

練習会に向けたウォームアップと個人練習も兼ねて、朝からスタジオで吹いてきました~。

ドラムスタジオを使わせてもらっています

さて、勢いで立ち上げた英語版の篠笛ブログですが、ゆっくりペースで記事を書いてはアップしております。が、がんばっていますよぉ・・・(笑)


以前、こちらでもご紹介した「邦楽調 雲雀」のレビューを今回英語版にしてアップしました。

Hibari (雲雀) , uta-yo Shinobue review

篠笛をしている友人たちからよく聞かれるんです。

「篠笛の購入を考えているけど、どこのを買ったらいいですか?」


予算の上限がなければ「京師」をまずオススメしていますが、篠笛を購入するにあたって「SGD 200まで」と予算を決めている方も結構いらっしゃいますので、(当地シンガポールは、この予算ラインの人が多いです)手頃なお値段で竹製の唄用篠笛が欲しいという方には最近は、「邦楽調 雲雀」をご紹介しています。


この質問がWhatsAppとかで来ると、返事が超長くなっていちいち打つのが大変なので、今回英語版ブログの記事にしてアップしてみました。

これからはこの記事のリンクを貼って、「FYI(ご参考までに)」とメッセージを付ければオッケーです(笑)


”Hibari (雲雀) , uta-yo Shinobue review” 
DIARY OF A SHINOBUE LOVERより
https://shinobuediary.blogspot.com/2019/03/hibari-uta-yo-shinobue-review.html


篠笛の購入を考えているご友人の方に記事をご案内いただけますと(もちろんFYIを添えて)ありがたいです。


ではでは、今日も一日がんばりましょう!

2019/02/28

英語版ブログ始めました


こんにちは。

ただでさえ遅筆なのに、無謀にも英語版ブログを開設してしまいました。

↓↓↓

Diary of a Shinobue lover
https://shinobuediary.blogspot.com/


こちらのブログ同様、篠笛についてのブログになります。


関西人のノリと体当たりサバイバル英語でなんとか凌いできたのに英語で文章なんか書けるのかしら。


なんか、勢いで作ってしまって
完全に「ええいままよ」状態です(笑)


これも修行と思って頑張ります。


まだ、始めたばかりで記事の数は少ないのですが、拙い英語を読む耐性がある優しいお友達がいらっしゃいましたらブログのことをお伝えいただけますと嬉しいです。


よろしくお願いいたします。




〈その後、ゆっくりずつですが更新してます!〉
英語版ブログの記事をアップしました

2019/02/14

太鼓と私 -「あの感覚」

ここ1年くらい、太鼓の練習をしています。



シンガポールの太鼓団体に所属していますので、太鼓に触れる機会は比較的たくさんあります。



とはいえ、きちんと太鼓と向き合って練習するのは月1回ほど。



打楽器は不得手でして、一向に上達しません。



自分が納得できる「音」を、太鼓ではまだ一打も打てておらず、



ずっと光の見えない暗闇を走っているような気がします。



それでも、太鼓の練習を止めないのは、太鼓が篠笛にとって切っても切れない関係にある楽器だからです。



今日は太鼓についてちょっと書いてみます。


太鼓がうるさくて嫌だった時期


実は篠笛を始めた当初、太鼓団体のメンバーが叩く太鼓の音がうるさくて耳障りで仕方ありませんでした。



篠笛一人(私)に対して、10人以上が長胴でマックスの音量でドカドカ叩き出す。



その中で吹く。



笛を始めたばかりで、芯のある大きな音を鳴らすことができなかった私は、その大騒音(失礼)の中で笛を吹くことにかなりストレスを感じていました。



誰一人、自分の笛の音を聴いていないんじゃないか(実際、最初の方は笛を鳴らせてなかったから聴こえてなかったと思います)、という被害妄想と孤独感が入り混じった感情を抱きながら一緒に練習をしていました。



でも、ここ2年くらいでしょうか、自分の太鼓に対する向き合い方が変わりました。



もっと相手の音を聴こう、太鼓の音を通して伝わってくるメンバーからのメッセージに耳を傾けよう。


そう思うようになりました。


太鼓の向こう側にいるメンバーと向き合う


太鼓メンバーには、クラスで太鼓を習い始めた初心者からパフォーマンスで演奏しているメンバーまで様々な人がいます。



経験、技術、年齢、性別、性格、国籍バラバラです。


同じ曲を練習していても、打つ人によって聴こえてくる太鼓の音は全く違います。



一人一人の音に向き合うようになると、それらの違った音に反応して、自分の笛の音や息遣いも微妙に変化していることに気が付きました。



予想もしなかった良い一打がぶちこまれると、私も予想しなかった一音を鳴らしたりするのです。



逆に、何のメッセージもない平坦な太鼓を叩かれると、自分でもびっくりするくらい「カラッポ」な笛の音になったり(笑)
(これはダメなの分かってるんですけど、時々やってしまう...)



まだリズムがうまくとれない初心者の太鼓には、息継ぎやアクセントになる部分を少し大げさに吹いてあげることで拍を取りやすくしたり。



演奏をしている、というより笛と太鼓を通して相手と会話しているような感覚です。



基本となるお題(曲)はあるけれど、どう流れていくかは、互いの性格、関係性、相性、その時のコンディションに多分に左右されます。



同じ相手でも毎回違う流れになるのが面白い。



太鼓と演奏するのって、しゃべってるのと一緒やんって思うようになってから、太鼓の音をうるさいとは感じなくなりました。



それどころか、篠笛と一番親和性が高いのって、やっぱ太鼓じゃない?と思うようになり、昨年一年間は太鼓と一緒に笛を吹く時間を多く作るようにしました。



太鼓の練習を始める


同時に、冒頭の通り、月1ですが太鼓の練習もするようになりました。



昨年、水口囃舎さんから教えて頂いた水口囃子の小太鼓(締太鼓)の練習をしています。



恥ずかしながら、未だ地打ちすらまともに出来ません。



打楽器を奏じるセンスがまるでないので悪戦苦闘しています。



鼓面の上っ面を叩いているだけで、全く太鼓の芯(?)、太鼓の中まで打ち込めてないのが分かります。



撥と鼓面の角度が違うのかな、撥の持ち方を間違えてるのかな、腕の下ろし方がカタいのかな、と色々フォームを変えたりするのですが、鈍臭い音しか太鼓から返って来ずなかなかうまいこといきません。いい太鼓を使わせてもらっているのに申し訳ないです。



苦行です。一番苦手なことをやっています。アイロンがけ(私が世界一嫌いな家事)といい勝負なくらい苦手です。



でも太鼓打ちの気持ちが分からずして良い笛吹きにはなれないと思うので続けています。





「あの感覚」


私が初めて笛を「鳴らした」時、自分の持ってる笛が突如ぶわーーんと振動し出しました。


歌口に唇をつけて、指で笛を持っていますから、笛の振動が身体中に伝わります。


耳から聴こえてくる自分の笛の音はそれまで聴いたことのない、芯のある真っ直ぐ遠くに響く音。


自分の周りの空気は笛の振動が伝わって揺れているのが分かる。


初めて味わった感覚だったので、「えっ、なにこれ?!」とパニックを起こしたのを覚えています。


ようやく落ち着いて、これが笛を「鳴らす」ということなんだと理解した時、それまでの自分はずっと笛を吹いていたに過ぎなかったのだと分かりました。



おそらく、太鼓を「打つ」というのも、楽器は違えど原理は一緒なんじゃないかなと思います。多分、太鼓を打った時は、否応なしに身体で耳で、周りの空気の揺れで感じれるんだろうな、と。



だとしたらやはり今の私は太鼓の面を叩いているに過ぎません。



笛を鳴らした時に味わった「あの感覚」は太鼓ではまだ体験していません。



一打でもいいから、太鼓を「打つ」感覚を身体で感じてみたいものです。



道のりはかなり遠そうですけど...





太鼓の練習と、太鼓との練習(笛x太鼓)は並行してこれからもやっていくつもりです。





以上 太鼓の話でした。






これは民謡を演奏する時の太鼓のセットアップ
左が水口囃子の練習の時に使っている小太鼓(締太鼓)です。



2019/02/08

旧正月を祝う国で暦について一瞬だけ考える

Chinese New Year(旧正月)も明けて、ぼちぼち通常運転に戻りつつあるシンガポール。
とはいえ、多くの中華人は今週末いっぱいまで正月モードです。
仕事のメールを送っても当然返信はナシ。



旧正月を祝う国に来て8年目にもなりますと、新月の時に正月が来る旧暦の方が心身ともにしっくり来ます。


そういえば、日本(一部地域を除いて)は旧暦で正月を祝わないんだなぁ、と
今更ながら考えたり。



いつ新暦を採用したんだっけ。明治だよね?なんでだろう?なんて疑問に思って
ググってみたら面白いサイトを見つけました。


暦と天文の雑学


旧暦 明治5年12月2日で終了 → 翌日より新暦スタート 明治6年1月1日


さ、師走始まった!と思ったら正月ですか(笑)


色々すごい、明治政府(笑)


この記事にもあるように、なりふり構ってられなかったんでしょうねぇ。


完全に改暦しなくても、旧暦と新暦の併用でも良かったと思いますけどね。


そうしたら、祭の土・日開催問題とか起きなかったのかも知れません。




たらればの話をしてもしゃーない、しゃーない。


さ、アンパオ用意しよ~



紅包(アンパオ)
旧正月前はお店でお買い物をすると このような
祝儀袋をおまけしてもらえます



2019/02/04

2222



おおさか 06ーーー584の 2222ーーー

にっほーーーーん ぶんか せん たーーーー



って歌を覚えてますか?


日本文化センターのテレビコマーシャルの最後に流れてたアレです。


現在は電話番号は全国共通のフリーダイヤル 0120-00-2222 に変わったそうですね。

下4桁のにーにーにーにーは今も変わらず。
だって、日本文化センターですよ?
日本文化の中心。
国のえらい組織(文化庁あたり)がお布団売ってるの?とか、アホを極めている私は一人で想像していました。

考えたらものすごい大風呂敷を広げた社名ですよね。
強烈なインパクトがあるから戦略としては間違っていないです。


ところで日本文化って何なんでしょう。
篠笛ももちろん日本文化に含まれています。

篠笛について話をして、その結果が日本文化のある側面、ある部分の説明になっている、という形でOKなら成立するとは思いますが・・・それにしたって胃液が上がってくるくらい責任重大に感じてしまいます。
日本人なんですけど(日本人だから?)、とても重く受け止めてしまうのです。
日本文化センターのコマーシャルを思い出して、そんなことを考えました。

私は4位の「骨盤姿勢ケア座椅子」がいいなァ。


おわり。



子供の頃、このCMを見るたびに「日本文化センター」ってすごい組織なんだろうなって思ってました。





気がついたら受話器握ってます。1975年創業以来続いている日本文化センターはすごいです。

範囲が広すぎて一言では到底語れない。


篠笛のことは多少は話せても(篠笛の「し」くらいは)、日本文化について話してくださいって言われたら、
いやいやいやいや無理です、と私はなります。



ちなみに日本文化センターのホームページを覗いてみたら、
ヒット商品 第1位は「高枝切り電動チェーンソー」だそうです。

あの伝説の愛犬ロボ「てつ」は、日本直販でした。

2019/01/26

ブログ内に新しいページを作りました

ブログ内に新しいページを作りました。


ひとこと読書感想文
https://shinobuesingapore.blogspot.com/p/blog-page.html


読んだ本の感想を短く書いていきます。



篠笛とは全然関係ない本も紹介していきます。


不定期で更新しますので、たまに覗いてみてください。




2019/01/24

カリフォルニアロールと日本音楽

突然ですが、




お寿司屋さんへ行ったとします。(日本国内とお考えください)




結構、繁盛しているようで客席はほぼ満席。



予約していたカウンター席に座りました。



目の前では日本人の板前さんがお寿司を握っています。




「おまかせコース」を頼みました。





板前さんが最初のお寿司を目の前に置きました。
















「ん?!」






あれ、これはもしかして、シンガポールのスーパーでよく売られている
カリフォルニアロール?!








前菜として敢えてこういう変わり種を出す店なのかな・・・?








ふたつめ












「えぇ?!」






来たよ、アボカドや。アボカド好きやけど、違うやん。























はいはいはいはい、これな。うん、外国の人こういうの好きやわ。



入る店間違えてしまった。これは私が悪いわ。うん。







ふと振り返って店内を見渡すと、店内にいるのは全て日本人。




みんなカリフォルニアロールをありがたそうに食べている。






「やっぱ日本の寿司は美味いね」





「和の心を感じるね」






口々にカリフォルニアロールに賛辞を送るお客たち。





誇らしげな板前さん。








目眩がしそうになって、お会計を済ませて店を出る。







「お寿司って何だっけ・・・」






虚ろな目でとぼとぼと歩きながら夜の闇に消えていく・・・







-世にも奇妙な物語春の特別編-





この物語はフィクションです。








当たり前です(笑)


こんなことは日本では起きませんよね。





日本に住まわれている日本人で、お寿司と聞いて、瞬間的にカリフォルニアロールを思い浮かべる方はおそらくいらっしゃらないでしょう。


カリフォルニアロールに「和の心」を感じる方も珍しいのではないでしょうか。




断っておきますが、カリフォルニアロールのことを否定するつもりは全くありません。


カリフォルニアロールは魚を生で食べる習慣がない、また酢飯に馴染みがない外国人に寿司を知ってもらう最初のきっかけとしては大変 工夫された食べ物だと思います。
私も猛烈にごはんものが食べたいけれど自炊する時間がない時にシンガポールのスーパーで買って食べます。




ただ、カリフォルニアロールが日本の食文化を代表する食べ物かと問われたら「違います」ということは申し上げたいです。


味も、素材も、作り方も、提供のされ方も、食べる時の作法も、何もかも寿司とは別物です。海外でよく遭遇する、「なんちゃって和食」に入ります。それが悪いとは申しません。



話を元に戻しますね。



今回、世にも奇妙な物語春の特別編をお届けしましたが、



これを読まれて


「んなこたぁ起きないよ」(タモリ)




って普通に思われましたよね。


そうなんですよ。多分、今後も起きないと思います。






でも、これ篠笛の世界では既に起きてしまってるって言ったらどう思われます?





篠笛の演奏会に行ったとします。

チラシに「日本の心」とかなんとか書いてあります。

会場はお客さんでいっぱい。

期待しますよね。


一曲目、めっちゃ洋楽。

二曲目、めっちゃポップス。

三曲目、日本の曲を演奏しますって言って、童謡唱歌


吹いてる笛はドレミ笛


周りのお客さんの反応「和の心を感じる」




「篠笛って何だっけ・・・」




ノンフィクションです





フィクションであって欲しいけど、これリアルで起きてることです。





洋食文化が日本に入ってきたとは言え、日本の食文化は割と守られているというか、日本食と外国の食文化の棲み分けがうまく出来ているように思えます。


海外に出て初めて、自分も含めて日本人って和食文化へのプライド、こだわりを強く持っているんだなと感じました。

前述の「なんちゃって和食」に遭遇した時の日本人の反応は大変シビアです。
「こんなの日本食じゃない」と味付けや素材だけでなく、器や盛り付け方、店員の食事の提供の仕方、店の雰囲気、佇まいなど総合して、「日本」的かそうでないかの評価を下します。
もちろん、値段に見合った味・サービスが提供されますから、料金設定が低いお店でこれをやったらただのイタい客ですけど笑




そんな日本人ですが、どういう訳かこと音楽文化に関してはプライドもこだわりも希薄であるように感じます。


「なんちゃって和食」を食べてこれは違うと判断できる日本人が、「なんちゃって和楽」を聴いてこれは違うとはならない。


食文化は守れているのに音楽文化は守れていない。




なんでなんでしょう。



最近、会う人会う人にこんな話をしています。






ああ、大阪帰ってお寿司食べたいなあ!






2019/01/09

竹の花って??



今日は篠笛とは直接関係のない話です。


ついこの間、会社の上司から


「昔、田舎のお墓の近くにある竹林で竹の花が一斉に開花して、そのあと竹林ごと一気に枯れた」というお話を聞きました。


そこが話の本題ではなかったので、平静を装い話の続きを聞いていたのですが、


内心は「えー?!」でした。



日頃から竹にお世話になっているのに恥ずかしながらその時まで、
竹に花が咲くことを知りませんでした。
竹さん、すみません。



ネットで竹の花を調べたら想像とちょっと違ってました。
あんまり花っぽくない。ぶらーんと垂れています。



竹は開花周期が長くてなかなか花はお目にかかれないらしいです。
花が咲くまでの周期についてはググれば何らかの情報は色々と上がってくるものの、結局のところまだ解明されていないのが現状のようです。
◯◯年です、と断定できるだけの十分なデータ数が揃っていないんですかね。



まぁー、しかし自分の物知らずを反省。


特集1 竹のおはなし(1):農林水産省


ところで、たまたま見つけた↑のサイト、読んでみたら結構おもしろかったです。

竹は成長が早く、1日(24時間)に、マダケで121cm、モウソウチクで119cm伸びたという記録があるそうです。
1時間で5cmくらい伸びるってびっくりしますね。女竹はどうなんでしょう??


そんな成長が早いのに、花はなかなか咲かない竹。
花が咲いたら咲いたで一気に枯れてしまう。

不思議な植物です。



2018/04/24

2018年1月~4月を振り返って

【2018年1月~4月 笛関連で始めたこと・体験したこと】

太鼓と練習する機会を増やす

2018年に入ってから「月5回は響屋(所属している太鼓団体)に行って太鼓メンバーと練習する」ことを自分に課してこれまで継続しています。

初級~上級まで様々なレベルの太鼓クラスメンバーと一緒に練習することは笛吹きとして大変勉強になります。拍ではなく、息で合わせて太鼓と笛の音がうまく重なった時が一番気持ち良い瞬間です。


目覚め一番 指の運動

朝、起床した時に必ず両手の指をほぐすストレッチ運動をしています。
これは以前からやっていますが、今年に入ってからはお囃子を吹くことを前提により滑らかに指がまわるよう意識して実行しています。
指ストレッチは、月イチの練習会でもやり方を教えています。意外と効果あり。


水口囃舎さんによる水口囃子ワークショップ

4月7日・8日 滋賀県からお越しになった水口囃舎さんによる「水口囃子ワークショップ」(響屋主催)に参加しました。(響屋主催)

水口曳山祭、祭りを行う理由、水口神社、曳山、水口囃子の歴史、現在まで伝承されている曲(東西含めて)について等 我々が曲を習う以前にまず知っておかなければならない、祭りの核となる部分のお話を、現地のお祭りで実際にお囃子を奏されている代表の野村さん他 水口囃舎のメンバーの方たちから聞くことが出来て本当に良かったです。曲は「屋台」を習いました。

地元の皆さんが大切にされているオリジナルの形を決して崩さず、シンガポールのメンバーと時間をかけて練習していきたいです。

4/20の水口曳山祭 お疲れ様でした!!


未来のスターとお稽古

今月に入ってからお囃子大好きな5歳児さん(シンガポール人)と時間が合う時に笛の練習をしています。太鼓も笛も素質ありまくり、生まれながらのパフォーマーな彼(イケメン)。
最近買った7本調子の唄用プラ管を持って、「練習しようぜ」って駆け寄ってくるのがたまらん♡
そのうちグングン追い越していってシンガポール人初の篠笛スター奏者になりそうです。



SNSやってないので(アカウントはある)、なかなか日々やっていることをマメにシェアすることがなく、そうこうしているうちに何をやったか本当に忘れてしまいそうなので、振り返ってみました!




〈追記:その後、太鼓の練習も始めました〉 太鼓と私 -「あの感覚」

2018/04/05

海外の篠笛愛好家さんたち

年始の挨拶投稿から昨日の更新(4/4)まで放置状態だった当ブログ。


相変わらずゆっくり更新ですが なんとかやめずに継続しています。


その理由の一つが、最近シンガポール・日本以外からの閲覧者数がぼちぼち増えてきていること。


「ある篠笛好きのつぶやき-北緯一度から-」
ブログ閲覧者数の多い国ランキング

 1 シンガポール
 2 日本
 3 アメリカ合衆国
 4 フランス
 5 ウクライナ
 6 ロシア
 7 ニュージーランド
 8 マレーシア
 9 スペイン
10 オーストラリア


うちのブログは、自慢じゃないですが「篠笛」「海外」等のキーワード検索で探さない限り辿り着けないくらい超マイナーなブログです。周囲にもブログをやってることを言ったことありません(笑)
南国の小さな島の片隅で細々と続けているブログを見つけてくださった方は、相当篠笛が好きな方なのではないかと推察。

実際、年始にブログを読んでくださったフランスの篠笛愛好者の方からご連絡もいただきました。とても嬉しかったです。

実はあのご連絡を頂く前までは、海外からの閲覧者は全部ハッカーだと思っていたんです(笑)

「ウクライナやロシアに篠笛好きがいてはるわけないし、こんなブログ読んでるわけがない。ハッカーや!」
ハッカーが何なのかもよくワカラナイ IT音痴ですが、そう思っていました。


でも今は 「海外にも私と同じように篠笛が好きな人たちがいらっしゃるんだ」と前向きにとらえています。


指導者がいない、一緒に練習・演奏できる相手がいない、篠笛の購入・修理に時間と金銭的コストが余計にかかる、情報が不足している等々、海外で篠笛をされている方たちの悩みは尽きないと思います。それでも篠笛が好きで、何とか続けていらっしゃるのであろう皆さんのことを考えると、「自分も頑張らないとな」と踏ん張る気持ちが湧いてきます。


と、いうわけで続けていきます。



以前軽いノリで描いたのですが案外気にいっている
「たけくん」


P.S.  各国からの「ハッカーじゃないよ」連絡もお待ちしております(笑)



〈フランスの篠笛愛好者さんからメッセージをいただきました!〉
嬉しいこと

2018/01/24

嬉しいこと

新しい年を迎えましたね。

ここ数年、慌ただしく常に何かに追い立てられているような心理状態で過ごしてきましたが、2018年からは穏やかな気持ちで色々なことに取り組んでいけるような気がします。
仕事、篠笛、プライベート共に、周囲にいてくださる人たちを大切に、身の丈にあったことからコツコツと頑張っていこうと思います。


年明けから嬉しいことが一つ。
このブログを読んで下さった海外在住の日本人の方からメッセージをいただきました。
その方も篠笛をされていて、お住いの国で篠笛仲間を増やそうと頑張っていらっしゃるとのこと。国は違えど日本を離れた外国に同志がいらっしゃることを知りとても嬉しく、また励みになりました。


ブログを続けてきて良かったです。
スローペースの更新になりますが、これからも宜しくお願いします。

響屋が入っているビルの屋上
夕方ここで篠笛の練習をするととても気持ち良いです
向かいのオフィスで働く人たちと近隣のコンドの住民に向けて
ガンガン吹いてます(苦情は今のところ来ていません)



〈追記の記事〉
海外の篠笛愛好家さんたち

2017/12/21

師走

2017年も残すところあと10日となりました。


仕事が忙しく夏以降ブログを全く更新していませんでした。

7月から9月にかけては月1ペースでイベント、コンサート等で
演奏させていただく機会がありましたが、秋に入りすっかり
お仕事モードに入り、ここのところ演奏活動は控えております。

篠笛に全く関わっていないか、と言えば決してそうではなく、
響屋で毎月行われている篠笛の会では楽しくメンバーと練習に励んでいますし、
以前、ブログで紹介しました「日本の音・篠笛事始め」のレビューを書かせて頂いたり、シンガポールで良い形で篠笛を広めていく土台作りを地道に進めていたり、
忙しい中でもなんだかんだ篠笛がついてまわる日々を送っております。



来年からどのように演奏活動をしていくかは未定ですが、
仕事やプライベートとのバランスをうまく取りながら無理のない
範囲で吹かせて頂けたらと考えています。




ウィルス性髄膜炎、母親の急逝と苦難が多い2017年でしたが、辛いことがある度に皆さまに助けていただき、なんとかこうして年を越すことが出来そうです。
泣き暮らしていた私に笑顔をたくさんくださったこと、本当に
感謝しています。ありがとうございました。

来年は皆さまへの恩返しの年にしたいと思います。

今後ともよろしくお願いします。
どうか良いお年を!

2017/07/13

篠笛好きの自分語り

打ち合わせで色んな方とお話すると、普段心の中で秘めている熱い思いが不意に言葉に出てくる時があって自分でも驚きます。話した後とても恥ずかしくなるのですが・・・


今日は演奏活動などではなく、珍しく「自分」に焦点を当てて、自分語りをしてみたいと思います。

私 Yukakoとは?


私はただの篠笛愛好家です。お客様にお渡しする名刺にはおこがましくも「篠笛吹き」と表記させて頂いていますが、愛好家としての気持ちが強いです。
そう、まず篠笛が大好きなんです。


日本の伝統楽器ということもあり、幸運なことにシンガポールでは演奏させて頂く機会が多いですが、日本文化とか伝統とかそこまで壮大なものを背負って笛を吹いているつもりはなく*、ただ自分が好きな楽器のことを皆に知って欲しい、篠笛を通して色んな人と繋がっていけたら幸せだろうなと思っているだけの普通の人です。

*日本の伝統文化への敬意、大切にしたい気持ちはもちろん持っています。


でも、いい加減な気持ちで笛をやっている訳ではありません。


篠笛の清らかな音に惚れ込み、そんな音を出してみたいと始めて4年。
まだまだ自分の音を完成するには到底至りませんが、毎日大好きな笛のことを考えて
練習に打ち込んでいます。奏法のみならず、その起こり、歴史的背景にも理解を深めるべく勉強しています。勉強すればするほど新たに解らないことが増えて、笛の奥深さを思い知らされる日々です。


なぜ、ただの篠笛愛好家がそんなに必死に頑張っているのか?


私の演奏を通して、篠笛の音を初めて耳にするシンガポールの人に、
「篠笛ってこんなにきれいな音が出る楽器なんだ」
と感じて頂くことが自分のミッションだと考えていますし、それが 私が人前で篠笛を吹いている最大の理由です。

篠笛の高いポテンシャルをより多くの方々に知って頂くために、自分がそのポテンシャルの最高位の良い音を出す、そこへの努力を惜しむ気はありません。


また、お客様から篠笛について質問された時に「分かりません」とは絶対に言えませんので、正しく答えられるよう知識を頭に入れておくことも人前で篠笛を吹く際に自分が負う責任だと私は考えています。だから勉強は必須。


自分が愛して止まない篠笛をきちんと皆さんに知ってもらいたい、篠笛の音色を好きになってくれる人を一人でも増やしたいという気持ちが、私を強く突き動かしているのです。




ここまで書いてみると「ただの篠笛愛好家」はちょっと違いますかね・・・


「篠笛の魅力を正しく伝えることに勝手に使命を感じてる篠笛愛好家」が最も適しているのかも知れません(笑)

以上、自分語りでした。

充実した日々

日本から帰ってきてからお陰様で出演依頼や問い合わせのメールを結構いただくようになり、忙しくも充実した毎日を送っています。

昨日はジョホール・バルからお越しになった方と打ち合わせを致しました。
少し先になりそうですがとても意義深く、そしてワクワクする素敵な企画が生まれそうです!ついにシンガポール外で公演?!

月末にはまだ本決定ではありませんが、あるイベントで演奏させていただく方向で話が進んでいます。決定次第告知致します。

9月に本決定しているパフォーマンスは私にとってはまた新たな挑戦が待っています。
日本からのプロのゲスト達との異色のコラボ。緊張と期待で胸いっぱいです。
一般の方はご入場できないイベントですので告知は出来ませんが、後日報告させてください。

この他にも水面下で進めている面白い企画があり、上半期から一転して下半期は忙しくなりそうです。


しかし、こんな時こそ調子に乗らず、一つ一つのお仕事に謙虚な気持ちで臨むべしです!

2016/11/24

SJ50まつりで凄腕笛奏者を追っかけ

前の記事で触れたSJ50まつり

SJ50まつりの目玉と言えば「阿波踊り」です!


徳島市阿波踊り振興協会選抜連と高円寺阿波おどり連協会選抜連の合計60名のパフォーマーさん達が、2日間朝から晩まで素晴らしい阿波踊りを披露してくださるという、超贅沢な企画。
シンガポールでここまで大規模な阿波踊りパフォーマンスを見れることはもう二度とないでしょう。


本場 徳島の阿波踊りを間近で見るべく、前日のオープニング レセプションでの演奏で少々疲れていましたが、2日目の10月30日(日)は朝からオーチャードへ行き、パフォーマンス会場で早くからスタンバイ。

その甲斐あって、徳島の凄腕笛奏者の方とお話し、お写真を一緒に撮らせて頂くことが出来ました!



天水連のテルオさん。My Legend


徳島市阿波踊り振興協会所属 「天水連」のテルオさんという方で、前日の演奏を拝聴した時に笛の上手さに衝撃を受けました。

テルオさんの笛は生音でも遠くに響いて、音色が本当に美しいのです。
複雑な運指は使わず、一般的な「ぞめき囃子」をごくシンプルな指使いで吹いているにも関わらず、とても味わい深い音を鳴らされます。私は第一音目を聴いただけで彼女の笛にすっかり魅了されてしまいました。


お話してみるととても気さくで温かい方でした。うちは母が香川県出身なのでお隣の徳島には妙に親近感があり、テルオさんの言葉もどことなく母の実家の雰囲気と似ていたのでホッとしました。


本番前だったのでたくさんお話することは難しかったですが、自分もシンガポールでぞめき囃子の練習を頑張っていることを伝えると、

「ぜひ徳島へ来てください。いらした時は天水連がお世話しますよ」

と仰ってくださいました!!!!!!


嬉しすぎます(泣)



この日はこの一言で幸せいっぱいでした。



笛の事ばかりになりましたが、徳島選抜連の演奏・踊りは本当に素晴らしかったです。
特に締太鼓・平太鼓の演奏にはグルーブ感があり、それが踊り手の呼吸とマッチしていて、踊りに更に躍動感を与えていました。
鉦の方の全てをコントロールするリーダーシップも本当に凄い。いやぁ、もう本当に皆さん素晴らしい。
一糸乱れぬ美しい踊りと踊りを最大に美しく魅せる演奏に何回も涙が出ました。


暑い中ハードスケジュールの中でのパフォーマンスで本当に大変だったと思いますが、シンガポールに住む我々に素晴らしい阿波踊りを見せてくださり、感動を与えて下さり本当にありがとうございました。


徳島絶対行くけん、です。


徳島市阿波踊り振興協会選抜連の皆さん @ION ORCHARD
よくよく考えたら踊り手さんの写真が1枚もない事に今気づく・・・