2019/02/28

英語版ブログ始めました


こんにちは。

ただでさえ遅筆なのに、無謀にも英語版ブログを開設してしまいました。

↓↓↓

Diary of a Shinobue lover
https://shinobuediary.blogspot.com/


こちらのブログ同様、篠笛についてのブログになります。


関西人のノリと体当たりサバイバル英語でなんとか凌いできたのに英語で文章なんか書けるのかしら。


なんか、勢いで作ってしまって
完全に「ええいままよ」状態です(笑)


これも修行と思って頑張ります。


まだ、始めたばかりで記事の数は少ないのですが、拙い英語を読む耐性がある優しいお友達がいらっしゃいましたらブログのことをお伝えいただけますと嬉しいです。


よろしくお願いいたします。




〈その後、ゆっくりずつですが更新してます!〉
英語版ブログの記事をアップしました

2019/02/27

念願の日本での演奏

久しぶりに公の場で演奏することになりました。


しかも、場所は日本!


京都の雲龍院というお寺です!



なんて荘厳なお寺でしょう。



私はシンガポールに来てから篠笛を始めたので、篠笛に似つかわしい神社やお寺での篠笛演奏は生まれて初めてなんです。というか、日本での演奏が初めてなんです。


昨日、ご案内のメールが来てからわくわくドキドキが止まりません。


今回はこの為だけに一時帰国します。もうチケットも取り、京都駅近くのホテルも予約して準備万端です。


あとは、練習あるのみ。


あれ、何の曲を吹くんやったかな?(コラ



色々と詳細についてはまた改めて投稿しますね。




雲龍院はもちろんですけど、日本のお寺の写真を一枚も持っていないので、去年行ってきた光明山普覚禅寺(シンガポール)の千手観音像などの写真を貼っていきます。↓↓↓

シンガポールの光明山普覚禅寺
千手千眼観自在菩薩像
このお寺は島内でも類を見ないパワースポットです

独特の色遣い

修行中の小僧さんたち
かわいい


2019/02/18

シンガポールの篠笛練習会

先週の土曜日は、月に一度の篠笛練習会でした。


シンガポール人メンバー中心の練習会で、私は3年半以上この練習会の進行役を務めております。


私含めてほとんどのメンバーがゼロから篠笛を始めた人たちです。
毎月和気あいあいと、でも真剣に練習に取り組んでいます。



ちょっとみんなの自慢をさせてください。


みんな、とても「いい音」を出すんです。


スッカスカの音とか出さないですよ。


万一出てしまったら、

「今のは"airy"(スッカスカ)だったからもう一度」と言って吹きなおします。


人の音、自分の音を聴いて、どんな音が篠笛の音として良いのかをそれぞれが分かっています。


メンバーの誰かが、いい音を出した時、「今の音、すごくいい!」ってみんなで反応します。


篠笛のキレイな音を聴くのが好き、そして自分もキレイな音を出そうと努力する人たちです。


全員太鼓もやっていて、太鼓の練習でスタジオに来た時によく屋上で篠笛の個人練習をしています。


努力家さんたちなんです。


実は現在残っているメンバーは私も含めて、器用に何でもソツなくこなすタイプではなく、1つのことが出来るようになるのに非常に時間がかかる人たち。


今みたいにいい音が出せるようになるのにかなり年数がかかっています。


でも、不器用だからこそ、篠笛を始めた時に真っ先に派手な運指の曲には飛びつかず(飛びつけず)、基本中の基本となる「音」の質を高めていくところから始めることが出来たんだと思います。


月例練習会の内容は基礎練習中心でとても地味。
試行錯誤していくうちにそうなって行きました。
もちろん曲練習もしますけど、曲を次から次へとたくさん練習したい人からしたら、つまんなかったかも知れないですね。
今残ってるメンバーは根気あります。



シンガポールで篠笛を頑張るメンバーたち
これは今月ではなくて数ヶ月前の集合写真


今月の練習会ではメンバーからたくさんの質問を受けました。
お囃子の指打ちが難しいという話にもなりました。


(私は指導者ではないので、上がった質問の全てに答えることは出来ませんが、自分の知りうる限りの範囲内で、実際に自分が実践してみて出来るようになったこと、理にかなっていると思ったこと等に関しては、情報の「シェア」という形でメンバーに伝えるようにはしています。)


ここ数年でメンバーの嗜好にもだいぶ変化が見られ、お囃子を吹いてみたい人たちが増えています。


それは私もそうです。実際に日本の祭でお囃子を吹いたことはありませんが、私も年々お囃子、お囃子らしい篠笛の音を出したいという気持ちが高まっています。


篠笛がもともとどういう場面で吹かれてきた楽器なのか、どういった曲で篠笛が持つ音の美しさ、華やかさ、軽やかさ、清らかさが発揮されるのかを考えると、お囃子、お囃子らしい音曲を吹くのが自然の流れなんじゃないかと。


これは私の個人的な気持ちで、メンバーがどこまで考えてお囃子を吹きたいと思っているかは定かではありません。


ただ、彼らが祭囃子で流れる篠笛の音に「日本らしさ」を感じているのは間違いなく、祭が何であるのかという理解は充分に及ばずとも、お囃子を自分も吹くことでその「日本らしさ」に触れてみたい、日本と繋がっていたいという気持ちを持っていることは分かります。


篠笛で「千本桜」(古い?)を吹きたいと言われたらズッコケますけど、お囃子を吹きたいと言っている彼らの篠笛に対する姿勢はすごくまともだと思います。



さて話を元に戻すと、シンガポールで篠笛を頑張るメンバーたちは、個人差はあれど今こんな状態です。



音はきれいに出るようになってきた。


でも曲吹きになった時、それぞれのきれいな音が繋がっていかない。


特に自分たちのやりたいお囃子の曲になると指がついていかない。


どうしたらいい?



ん~、いっぱいクリアしていかないといけない課題がありますね。



メンバーから篠笛に関する質問や議論が上がってくるのは嬉しい反面、それは私達の練習内容のレベルも一段階上がる時期に来ているということなので、練習会を仕切る側としてはさらなる勉強と練習が必要となります。


指打ち、指回しだけでなく、息遣い、姿勢、構え方といったことにも練習会で触れていかなければならないでしょう。



私個人にとってもこれらは喫緊の課題です。


まずは自分がきちんとクリアしていかなくては、練習会のメンバーに何も還元出来ませんからね。


今月の練習会は、メンバーの成長が感じられただけに、次の課題も明確に見えてきて、ちょっと今まで以上に気合い入れていかないとダメだなと気持ちが引き締まりました。




ちなみに今回、メンバーが主に使ったのはこちら↓の笛です。

このプラ管、プラ管なのに下手な竹管よりずっと鳴るんです。

こちらについてはまた書きますね。


練習会メンバーに大好評の唄用プラスチック製篠笛



プラスチック製篠笛
「篠音-しののね-」唄用7本調子
1700円(税別)なのにめちゃくちゃ鳴る


以上、シンガポールの篠笛練習会についてでした。

2019/02/14

太鼓と私 -「あの感覚」

ここ1年くらい、太鼓の練習をしています。



シンガポールの太鼓団体に所属していますので、太鼓に触れる機会は比較的たくさんあります。



とはいえ、きちんと太鼓と向き合って練習するのは月1回ほど。



打楽器は不得手でして、一向に上達しません。



自分が納得できる「音」を、太鼓ではまだ一打も打てておらず、



ずっと光の見えない暗闇を走っているような気がします。



それでも、太鼓の練習を止めないのは、太鼓が篠笛にとって切っても切れない関係にある楽器だからです。



今日は太鼓についてちょっと書いてみます。


太鼓がうるさくて嫌だった時期


実は篠笛を始めた当初、太鼓団体のメンバーが叩く太鼓の音がうるさくて耳障りで仕方ありませんでした。



篠笛一人(私)に対して、10人以上が長胴でマックスの音量でドカドカ叩き出す。



その中で吹く。



笛を始めたばかりで、芯のある大きな音を鳴らすことができなかった私は、その大騒音(失礼)の中で笛を吹くことにかなりストレスを感じていました。



誰一人、自分の笛の音を聴いていないんじゃないか(実際、最初の方は笛を鳴らせてなかったから聴こえてなかったと思います)、という被害妄想と孤独感が入り混じった感情を抱きながら一緒に練習をしていました。



でも、ここ2年くらいでしょうか、自分の太鼓に対する向き合い方が変わりました。



もっと相手の音を聴こう、太鼓の音を通して伝わってくるメンバーからのメッセージに耳を傾けよう。


そう思うようになりました。


太鼓の向こう側にいるメンバーと向き合う


太鼓メンバーには、クラスで太鼓を習い始めた初心者からパフォーマンスで演奏しているメンバーまで様々な人がいます。



経験、技術、年齢、性別、性格、国籍バラバラです。


同じ曲を練習していても、打つ人によって聴こえてくる太鼓の音は全く違います。



一人一人の音に向き合うようになると、それらの違った音に反応して、自分の笛の音や息遣いも微妙に変化していることに気が付きました。



予想もしなかった良い一打がぶちこまれると、私も予想しなかった一音を鳴らしたりするのです。



逆に、何のメッセージもない平坦な太鼓を叩かれると、自分でもびっくりするくらい「カラッポ」な笛の音になったり(笑)
(これはダメなの分かってるんですけど、時々やってしまう...)



まだリズムがうまくとれない初心者の太鼓には、息継ぎやアクセントになる部分を少し大げさに吹いてあげることで拍を取りやすくしたり。



演奏をしている、というより笛と太鼓を通して相手と会話しているような感覚です。



基本となるお題(曲)はあるけれど、どう流れていくかは、互いの性格、関係性、相性、その時のコンディションに多分に左右されます。



同じ相手でも毎回違う流れになるのが面白い。



太鼓と演奏するのって、しゃべってるのと一緒やんって思うようになってから、太鼓の音をうるさいとは感じなくなりました。



それどころか、篠笛と一番親和性が高いのって、やっぱ太鼓じゃない?と思うようになり、昨年一年間は太鼓と一緒に笛を吹く時間を多く作るようにしました。



太鼓の練習を始める


同時に、冒頭の通り、月1ですが太鼓の練習もするようになりました。



昨年、水口囃舎さんから教えて頂いた水口囃子の小太鼓(締太鼓)の練習をしています。



恥ずかしながら、未だ地打ちすらまともに出来ません。



打楽器を奏じるセンスがまるでないので悪戦苦闘しています。



鼓面の上っ面を叩いているだけで、全く太鼓の芯(?)、太鼓の中まで打ち込めてないのが分かります。



撥と鼓面の角度が違うのかな、撥の持ち方を間違えてるのかな、腕の下ろし方がカタいのかな、と色々フォームを変えたりするのですが、鈍臭い音しか太鼓から返って来ずなかなかうまいこといきません。いい太鼓を使わせてもらっているのに申し訳ないです。



苦行です。一番苦手なことをやっています。アイロンがけ(私が世界一嫌いな家事)といい勝負なくらい苦手です。



でも太鼓打ちの気持ちが分からずして良い笛吹きにはなれないと思うので続けています。





「あの感覚」


私が初めて笛を「鳴らした」時、自分の持ってる笛が突如ぶわーーんと振動し出しました。


歌口に唇をつけて、指で笛を持っていますから、笛の振動が身体中に伝わります。


耳から聴こえてくる自分の笛の音はそれまで聴いたことのない、芯のある真っ直ぐ遠くに響く音。


自分の周りの空気は笛の振動が伝わって揺れているのが分かる。


初めて味わった感覚だったので、「えっ、なにこれ?!」とパニックを起こしたのを覚えています。


ようやく落ち着いて、これが笛を「鳴らす」ということなんだと理解した時、それまでの自分はずっと笛を吹いていたに過ぎなかったのだと分かりました。



おそらく、太鼓を「打つ」というのも、楽器は違えど原理は一緒なんじゃないかなと思います。多分、太鼓を打った時は、否応なしに身体で耳で、周りの空気の揺れで感じれるんだろうな、と。



だとしたらやはり今の私は太鼓の面を叩いているに過ぎません。



笛を鳴らした時に味わった「あの感覚」は太鼓ではまだ体験していません。



一打でもいいから、太鼓を「打つ」感覚を身体で感じてみたいものです。



道のりはかなり遠そうですけど...





太鼓の練習と、太鼓との練習(笛x太鼓)は並行してこれからもやっていくつもりです。





以上 太鼓の話でした。






これは民謡を演奏する時の太鼓のセットアップ
左が水口囃子の練習の時に使っている小太鼓(締太鼓)です。



2019/02/08

旧正月を祝う国で暦について一瞬だけ考える

Chinese New Year(旧正月)も明けて、ぼちぼち通常運転に戻りつつあるシンガポール。
とはいえ、多くの中華人は今週末いっぱいまで正月モードです。
仕事のメールを送っても当然返信はナシ。



旧正月を祝う国に来て8年目にもなりますと、新月の時に正月が来る旧暦の方が心身ともにしっくり来ます。


そういえば、日本(一部地域を除いて)は旧暦で正月を祝わないんだなぁ、と
今更ながら考えたり。



いつ新暦を採用したんだっけ。明治だよね?なんでだろう?なんて疑問に思って
ググってみたら面白いサイトを見つけました。


暦と天文の雑学


旧暦 明治5年12月2日で終了 → 翌日より新暦スタート 明治6年1月1日


さ、師走始まった!と思ったら正月ですか(笑)


色々すごい、明治政府(笑)


この記事にもあるように、なりふり構ってられなかったんでしょうねぇ。


完全に改暦しなくても、旧暦と新暦の併用でも良かったと思いますけどね。


そうしたら、祭の土・日開催問題とか起きなかったのかも知れません。




たらればの話をしてもしゃーない、しゃーない。


さ、アンパオ用意しよ~



紅包(アンパオ)
旧正月前はお店でお買い物をすると このような
祝儀袋をおまけしてもらえます



2019/02/04

2222



おおさか 06ーーー584の 2222ーーー

にっほーーーーん ぶんか せん たーーーー



って歌を覚えてますか?


日本文化センターのテレビコマーシャルの最後に流れてたアレです。


現在は電話番号は全国共通のフリーダイヤル 0120-00-2222 に変わったそうですね。

下4桁のにーにーにーにーは今も変わらず。
だって、日本文化センターですよ?
日本文化の中心。
国のえらい組織(文化庁あたり)がお布団売ってるの?とか、アホを極めている私は一人で想像していました。

考えたらものすごい大風呂敷を広げた社名ですよね。
強烈なインパクトがあるから戦略としては間違っていないです。


ところで日本文化って何なんでしょう。
篠笛ももちろん日本文化に含まれています。

篠笛について話をして、その結果が日本文化のある側面、ある部分の説明になっている、という形でOKなら成立するとは思いますが・・・それにしたって胃液が上がってくるくらい責任重大に感じてしまいます。
日本人なんですけど(日本人だから?)、とても重く受け止めてしまうのです。
日本文化センターのコマーシャルを思い出して、そんなことを考えました。

私は4位の「骨盤姿勢ケア座椅子」がいいなァ。


おわり。



子供の頃、このCMを見るたびに「日本文化センター」ってすごい組織なんだろうなって思ってました。





気がついたら受話器握ってます。1975年創業以来続いている日本文化センターはすごいです。

範囲が広すぎて一言では到底語れない。


篠笛のことは多少は話せても(篠笛の「し」くらいは)、日本文化について話してくださいって言われたら、
いやいやいやいや無理です、と私はなります。



ちなみに日本文化センターのホームページを覗いてみたら、
ヒット商品 第1位は「高枝切り電動チェーンソー」だそうです。

あの伝説の愛犬ロボ「てつ」は、日本直販でした。