2019/01/02

唄用篠笛・ドレミ笛 誤表記問題 一般消費者から言いたいこと

気がつけば2019年です。
明けましておめでとうございます。


相変わらず表立って演奏活動はしておりませんが、ちょこちょこどこかしらに出没して笛は吹いております。


年末年始も篠笛三昧です。練習もそうなんですが、どちらかと言うと篠笛の勉強漬けの毎日です。過去に読んだ本や資料をもう一度読み込んだり、新たに分からないことを調べたり(海外在住なのでGoogle先生に頼っているところが大きいのですが…)と、毎日篠笛のことを考えて過ごしています。自分の好きなことですので全然苦ではないです。



昨年は、唄用篠笛とドレミの笛問題でちょっと進展があったように思えた年でした。
篠笛奏者さんのFBやブログをマメにチェックされている方はピンと来るかも知れませんが、ドレミ笛を吹かれている篠笛奏者さん達の中にも、ドレミの笛は唄用・唄物の篠笛ではない、という認識を持ち始めた方が出てきたことが外野からも見てとれます。良い流れだと思います。



ドレミの笛が「唄用」「唄物」篠笛と表記されて売られている誤表記問題。大変紛らわしく、消費者にはたまったものではありません。一刻も早い名称統一が望まれます。消費者である我々篠笛愛好家の手に中身と表示が一致した「正しい商品」が渡る日が来ますように。

「えっ!唄用=ドレミじゃないの?!」と思われた方は、その違いについて詳しく解説された記事のリンクを貼っておきましたので先にこちらをお読みになってください。

↓↓↓

唄用(邦楽調)篠笛とドレミの笛の違いについて(改)
篠笛奏者 森田玲先生のブログ「篠笛草子 〜 ほのかに聞こゆるもいとをかし 〜」より

さて、ドレミ笛は唄用笛とは違う。それは自分的にはもう当たり前過ぎるんですけど、篠笛を始めて一年位は私も全然分かっていませんでした。だから、笛屋さんが「唄用」と表示して売っている「ドレミ」の笛を疑いなしに「唄用」だと思って数管購入したこともあります。

知らなかったとは言え、今から考えたら本当にお金がもったいない・・・


でもその後、本物の唄用篠笛に出会って、ドレミ笛と見比べ、持ち比べ、吹き比べしていくうちに、唄用とドレミ笛は似て非なるものであるという結論に自分の中で至り、私が吹きたい音楽を追求するならばドレミ笛ではなく唄用笛でいきたいと最後は自分自身でそう決めて前に進むことが出来たので、回り道にはなったけれどいい勉強になったなぁと思っています。
ドレミ笛→唄用笛に移行した際は、ドレミ笛の時の持ち方の悪いクセが抜けきれなくて一時的に音が出なくなったこともありました。焦りましたし、凹みましたけど、正しい持ち方で吹くうちにキレイな音が鳴るようになりました。
ああ、それももう懐かしい過去の思い出です。(しみじみ)


とは言え、イチ消費者の立場からすれば、ドレミの笛を唄用・唄物と表記して販売することは「誤表記」以外の何物でもなく、このような消費者にとって紛らわしい表記の使用はあってはならないと個人的に強く思っています。。食品だったら即アウトですよ。


篠笛を取り扱う、楽器屋さんや太鼓屋さんには改めて調律笛の種類に関する知識不足を認識頂き、(騙すつもりとかないのは分かっています)消費者の手に正しい(=中身と表示が一致している)笛が渡るように売り方を是正してもらいたいです。


あと、Amazonもね・・・商品名っていうか表示がすごいですよね。この間チラっと覗いて笑ってしまいました。

「8本調子(C調)唄物(ドレミ調)」ってなんやねん。

これ思い出すわ笑




消費者には正しい商品情報を知らされる権利、そして商品を選ぶ権利があるはずです。(もちろん消費者自身が勉強して正しい知識を得る努力も必要)
それがあってこそ正常な取引と言えます。


騙すつもりはないにせよ、結果的に消費者に誤解を招く形で篠笛が販売されている現在の篠笛業界のあり方に疑問を呈します。


篠笛協会という業界団体チックな組織も近年設立されたようですが、この名称混同・誤表記問題についての認識は及んでいるのでしょうか。
ドレミ笛を「唄用」と表記して販売している方が団体の理事に入っているようですので多分、期待はできなさそうです。。。



それでも、数年前と比べれば少しずつですが、唄用とドレミは違うという認識が一般に広まりつつあると肌で感じています。
この流れに乗じて、2019年は正常な表記方法で篠笛が販売される年になることを切に願います。


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