2019/03/15

英語版ブログの記事をアップしました

おはようございます。


朝練を終えて出勤前の朝食を楽しんでいるところからの投稿です。


朝から篠笛を吹くのは実に気持ちが良いです。脳にたくさんの酸素が送り込まれて頭も心もスッキリ爽快です。


明日は月に一度の篠笛の練習会です。

練習会に向けたウォームアップと個人練習も兼ねて、朝からスタジオで吹いてきました~。

ドラムスタジオを使わせてもらっています

さて、勢いで立ち上げた英語版の篠笛ブログですが、ゆっくりペースで記事を書いてはアップしております。が、がんばっていますよぉ・・・(笑)


以前、こちらでもご紹介した「邦楽調 雲雀」のレビューを今回英語版にしてアップしました。

Hibari (雲雀) , uta-yo Shinobue review

篠笛をしている友人たちからよく聞かれるんです。

「篠笛の購入を考えているけど、どこのを買ったらいいですか?」


予算の上限がなければ「京師」をまずオススメしていますが、篠笛を購入するにあたって「SGD 200まで」と予算を決めている方も結構いらっしゃいますので、(当地シンガポールは、この予算ラインの人が多いです)手頃なお値段で竹製の唄用篠笛が欲しいという方には最近は、「邦楽調 雲雀」をご紹介しています。


この質問がWhatsAppとかで来ると、返事が超長くなっていちいち打つのが大変なので、今回英語版ブログの記事にしてアップしてみました。

これからはこの記事のリンクを貼って、「FYI(ご参考までに)」とメッセージを付ければオッケーです(笑)


”Hibari (雲雀) , uta-yo Shinobue review” 
DIARY OF A SHINOBUE LOVERより
https://shinobuediary.blogspot.com/2019/03/hibari-uta-yo-shinobue-review.html


篠笛の購入を考えているご友人の方に記事をご案内いただけますと(もちろんFYIを添えて)ありがたいです。


ではでは、今日も一日がんばりましょう!

2019/03/11

篠笛と口紅について

以前、ある篠笛をしている人からこんな話を聞いたことがあります。



「自分の篠笛を試し吹きしたいと言われたので、ある女性にお貸したら

歌口に口紅がベッタリ付いて返ってきました・・・

どうやって落としたらいいんでしょう・・・」


ヒエーーーーーーッ


他人の篠笛を吹かせてくれっていう結構 踏み込んだお願いをしてきた上に、口紅を落とさずに吹いて、おまけに歌口に付着したのも拭わず返してくるというトリプルパンチをかましてくる人に出会うことはそう多くはないと思いますが、実際に遭遇された方がいらっしゃるのも事実。

気の毒過ぎます。



これは私、同じ目にあったら、

うちの可愛い笛に何してくれるんじゃァァァあぁ!! ( /TДT)/ポカポカ

って怒りそう(笑)

きっと篠笛に付着した口紅もなかなか落ちないでしょうし、かなり凹みますね。



私は普段から口紅をつけないので口紅の原料が何なのかあんまりよく知らないんですけど、おそらく竹で出来た篠笛に付着して良いものではないと思っています。


仮に口紅は篠笛に付着しても無害だし、付着することで竹が劣化したり、音が鳴らなくなることはありません!と、科学的に証明されたとしても、とりあえず自分の篠笛に紅なりピンクなりの色が付いてしまうこと自体に抵抗があります。個人的感覚として。




もちろん、口紅をつけて笛を吹かれている方もいらっしゃると思います。

例えば、長唄邦楽囃子笛方の女性奏者の方たちは和装でビシっと決めていらっしゃいますから、紅をさしてないと舞台映えせずかえって不自然かも知れません。

無知な私が知らないだけで、口紅をつけて舞台に上がられている篠笛奏者の方達の間では、笛に口紅が付着しないようなメイク方法が常識として浸透している、ということもあり得ます。
最近はリップティントとか流行ってますしね。


いずれにしましても、ご自身の笛に口紅が付くか付かないかの問題なので、口紅をつけて
篠笛を吹くことに対しては、その人が良ければそれでいいんじゃないですか、というのが私のスタンスです。



ただ、冒頭のお話のように、

人の篠笛に口紅を付けちゃうのはマナー違反かなぁ


とは思いますね。


人の笛を吹かせてもらう時は、最低限のマナーとして口紅は落としておいて欲しいです。



色々書きましたが多分一番言いたかったのはこれです。



最後に一点、もしこのブログを読んでいらっしゃる方でご存知でしたらお尋ねしたいのですが、笛に口紅が付いてしまった場合、笛を傷つけない口紅の落とし方はありますでしょうか?


「どうやって落としたらいいんでしょう・・・」


私、口紅を使わないものですから、この話をお聞きした時に、良い口紅の落とし方を答えることが出来なかったんです。


無責任に「ふくだけコットン」で拭き取りましょうとか言えませんものね。


もしもご存知の方いらっしゃいましたら、コメントかメールでも良いので教えていただけますと大変有難いです。よろしくお願いします。



以上、篠笛と口紅について でした!


オーストラリアのご家庭には必ず1本は常備されてると言われてる万能クリームは唇ケアの決定版。
口紅は一本も持っていませんが、唇ケアの決定版 
ポーポークリームの写真を一枚
唇がガッサガサに乾燥していては笛もうまいこと吹けません
パパイヤが主成分で虫刺され、擦り傷、ニキビなどにも効くクリーム
シンガポール島内でも手に入ります

2019/03/06

篠笛の練習【動画撮影して記録を残す】

職場が入っているビルの1階に朝8時から開いているスタジオがありまして、仕事前にそこへ寄って1時間くらい篠笛の練習をしてから出勤するようにしています。


朝一番から篠笛を吹いて深い呼吸を繰り返すことで、酸素がたくさん脳にまわるのか、練習後は頭がスッキリします。仕事の効率も上がって非常に良い感じです。


ここ1ヶ月くらい、

篠笛の練習をする時は自分の吹いている姿をずっとスマホで動画撮影するようにしています。


この練習方法は次の3つの理由で非常に効果的です。

  1. 緊張感が半端ない
  2. 鏡チェックに比べて練習時の集中力アップは確実
  3. 指の動きや息遣いなど細かい点がスロー再生や静止画面で何度も確認できる


  1. 緊張感が半端ない

    ただの自己練習なのに スマホの録画ボタンを押した瞬間、一気に緊張感が走ります。誰かに見られているような、舞台に上がって演奏する時の心理状態に似た感覚で練習することが出来ます。

  2. 鏡チェックに比べて練習時の集中力アップは確実

    鏡で自分の吹いている姿を確認する方も多いと思いますが(私もずっとそうしてました)、それってつまり顔を上げてしっかり目を開いて鏡に映った自分を見ているんですよね。
    吹きながら鏡に映った自分の指の動きを見たり、姿勢を確認したり、吹いている時の自分の顔を見て「おもろい顔やなぁ」とか思ったり(笑)
    目線があちこちに移ったり他事を考えたりして笛を吹くことに100%集中してないんです。
    その点、動画撮影だと吹きながら自分の姿を確認する意識はなくなりますから(反転モードにしていたら話は別ですが)、目線を動かす必要もなくなり、理想的な半眼に近い状態で練習に臨めます。集中力アップは確実です。

    自分の吹いている姿はあとで動画で確認すればいいですからね。

  3. 指の動きや息遣いなど細かい点がスロー再生や静止画面で何度も確認できる

    吹いている時はスルーしがちな指の動きや息遣いの課題点を、あとで何度もスロー再生や静止画面で確認できることもメリットです。

    自分ではそこそこ上手く指回しが出来ているなと思っているところも、動画で見たら指の動きが全然滑らかではなかったりして愕然とします。
    鏡越しに見る己の姿は脳が勝手に補正してくれるので、自分への評価が甘くなりがちですが、動画は補正ゼロです。記録した動画を見れば見るほど現実を突きつけられて「全然あかんやん」と凹みそうになります。

    でも、自分の欠点を受け入れないことには改善に向けての一歩が踏み出せませんから目を背けてはいけないんですね・・・なかなか精神的にキツい時もありますが、地味に地道にガンバリマス。

練習中の撮影動画をスクショ
なんかカタいなぁ



以上、篠笛の練習【動画撮影して記録を残す】でした。

英語ブログ "Diary of a Shinobue lover" も記事アップしました!
指打ちについて書いています。
I just updated my blog!

↓↓↓

2019/03/04

WikipediaでShinobueを検索したらエライことになってた


無謀にも英語版ブログを立ち上げてしまったお陰で、海外で篠笛のことがどのように紹介されているのかが気になり、ネット上で色々と検索している今日この頃。


‘Wikipediaの英語版で試しに"Shinobue"を検索してみたら、ぶっ倒れそうな内容でした。



色々とツッコミどころ満載ですが、英語版 某インターネット百科事典では、
「篠笛はお能で吹かれている」ことになっています。ええ~?!


また、「唄用笛は西洋の音階に沿ってきちんと調律されている」「お囃子用の笛はピッチが正しくない」んだそうです。あちゃぁー・・・


もう、びっくりでしょ?



Wikipediaは、有志の方がボランティアで編集して作られているものですし、記述されている情報の信頼性とか信憑性は保証されていないことをユーザーが承知した上で利用するものですから、ごちゃごちゃ言うこと自体ナンセンスなのかも知れませんが・・・


それにしたってひどいですよ。

さらに悪いことに、この"Shinobue"の記述がコピペされてネット上で結構出回っているんです。


これ、なんとか出来ないものなのでしょうかねぇ。

篠笛ってかなりルーツが古い日本の民族楽器なので、こういう風に海外で認知されていることを知って悲しくなりました。。。


そして、やっぱりネット検索だけに情報収集を頼ることの危険性も感じました。



最近あったショックなことだったので、忘れないように記しておきます。


2019/03/01

私の篠笛

英語版ブログの記事でも書いたのですが、今日は私が普段吹いている篠笛をご紹介します。


というか、なんで今までこれを書こうと思わなかったんでしょう。


まずは、古典調から。


大きく芯のある音が出ます

「京師 - みやこ -」古典調(お囃子用)六本調子 総巻


日本十二律調音篠笛。古典的な雅楽の横笛の音階に近い。
お囃子を吹く時はこれです。

「京師 - みやこ -」(以下「京師」)の古典調は太鼓の爆音を物ともしない、大きく芯のある音がスパーーーンと出ます。
管が太いので吹き手の息量、技量、スタミナをものすごく問われます。
調子悪い時は、全然鳴らない...修行の足りなさを感じさせてくれるシビアな笛です。

私はこれで奏でる「さくら」が味があって好きだったりします。



お次は、こちら。


  

「京師 - みやこ -」邦楽調(唄用)上から六本調子、七本調子、八本調子  天地巻



日本十二律調音篠笛。指穴の配置が自然で、指(特に右小指)に変な負担をかけずに無理なく指回しが出来るように作られています。


日本古歌、わらべ歌、民謡を吹く時は主にこちらの邦楽調(唄用)笛を使います。
太鼓と演奏する時に使うこともあります。


私は長唄は吹きませんが、元々この唄用篠笛は、長唄に代表される三味線音楽
と合わせやすいように昭和初期に考案されたものと理解しています。


「京師」の邦楽調(唄用)笛は、可愛らしい音が出たり、艶っぽい音が鳴ったり、そうかと思ったら古典調に負けないくらいパワーある音を放ったり表情豊かなところが好きです。


左から古典調六本調子、邦楽調六本調子、七本調子、八本調子
私の邦楽調八本調子には数字が入っていないのです。ちょっとめずらしいでしょ?


京師の焼印


「京師」を使い続けてもう丸3年が経ちます。
何度かこのブログで触れているように、私は元々ドレミ笛から篠笛を始めて、篠笛歴2年目の時に「京師」に出会って脱ドレミを果たしました。


邦楽調(唄用)へ乗り換えた一番の理由は、指穴の配置が身体に負担をかけない作りになっていたこと。ドレミ笛を吹いていて指、手首、肩が慢性的に痛いと感じていたので、邦楽調(唄用)篠笛を構えた瞬間、まずその痛みから解放されたと思いました。


上が古典調、下の三管が邦楽調
歯並び(指孔並び)が良いですね
指孔並びが均一に近くて美しいことを私は
個人的に「歯並びが良い」と表現してます


二番目の理由は、その時に出会った「京師」の八本調子(上写真の管頭に数字がないもの)が本当に本当に美しくて、可愛くて、この笛を「愛でたい」と感じたからでした。これまで、ドレミ笛を見た時に、その笛の造形が美しいと感じたことは全く無かったのですが、この唄用の八本調子笛はこれまで見たどの笛よりも美しいと一目見て思いました。すっかり魅了されてしまい、手放せなくなってしまったのです。未だに世界一美人な篠笛と思っています。


彼女を褒め称えた記事↓↓↓


もちろん、日本十二律で作られていることも乗り換えた理由の大きな一つです。


と、いうか、

唄用の篠笛というのは本来は日本の音律に基づいて作られるのが然るべきであって、そうでない12平均律(ドレミ)で調律されている笛を「唄用」や「歌物」などと称して流通させている今の篠笛業界が普通ではない

ということを今一度書いておきます。


西洋楽器と一緒に演奏するため、西洋の音律を用いた音曲 (洋楽に限らずアニソン、J-POP等もこれに入る)を演奏するために、12平均律で調律して作られた笛であるなら、

「唄用」「歌物」など、和っぽい、伝統を感じさせるような名前をつけて販売することは消費者を混乱させるのでやめて頂きたい。



いや、そもそもね、唄用の篠笛って三味線音楽(歌舞伎音楽)の世界で考案・作成され、後にそれが「唄用篠笛」と呼ばれるようになった
(出典:http://shinobue.blog.jp/archives/14457490.html )んですから、ドレミの笛がその名称を乗っ取るようなことしたらダメでしょう・・・
篠笛業界のビジネスモラルってどうなっているのでしょう。


うーん...何らかの悪意が働いて現状こうなっているというよりは、ただただ「知らなかった」、「認識が曖昧」なままここまで来た、というところなのでしょうか。でも、ものを作って売っている限り「知らなかった」は通用しないと思います。

ボヤきモードに入ってしまいそうなのでこの辺にしときます。ひゃー(汗)

この件でボヤいている記事↓↓↓


唄用篠笛・ドレミ笛問題 一般消費者から言いたいこと

「京師」を選んだ理由の大きな一つが、日本の音律で作られている、ということに変わりないのですが、考えてみたら「日本の音律で作られているから○○の篠笛を選びました」ってなんかおかしな言い回しですよね。


日本の音律じゃなくて、どこの音律に沿って作るんですか?


篠笛ってどこの国の民族楽器なんですか?


って、ツッコミ所がいっぱいあります。


自分で書いてて違和感ありまくりでした(笑)
日本の民族楽器である篠笛が日本の音律で作られている、これがスタンダートとなる日が戻って来て欲しいです。



さて、「京師」以外に私が持っている篠笛もご紹介します。



獅子田 竹渓 古典調(囃子用)六本調子
朗童     古典調(囃子用)六本調子
雲雀     邦楽調(唄用)   八本調子



「獅子田」は「京師」の古典に慣れてきてからはめっきり使わなくなりましたが、「獅子田」の軽やかな指打ち音は大好きです。

「朗童」は水口囃子を吹く時に使っています。ちょっと吹きこなすのに苦戦中。

「雲雀」は以前ブログでご紹介しましたよね。↓↓↓

「邦楽調 雲雀」を吹いてみた  篠笛レビュー
https://shinobuesingapore.blogspot.com/2019/01/blog-post_7.html



皆さんは、どんな笛を吹いていらっしゃいますか?(^^)



以上、私の篠笛でした。