2016/10/13

しょうもないこと ブエ

太鼓のことをDaiko(だいこ)って呼ぶ海外の人は結構いる。

これは海外に出て初めて知りました。



日本語では二つの語が結びついて一つの語になっている場合、後ろの語の語頭の清音が濁音になることがあります。これを連濁(れんだく)と言うそうです。

「もり・お」 とか 「とき・き」。


なので、太鼓は単体で読むと「たいこ」ですが、

大太鼓

締太鼓

和太鼓

みたいに太鼓の前に語が置かれると、


大太鼓=おお・いこ

締太鼓=しめ・いこ

和太鼓=わ・いこ


のように「た」が濁音化して「だ」になります。


太鼓を単体で読む場合は決して「だいこ」とは言いません。




現在、太鼓は世界中で人気があり、海外には現地の人達が立ち上げて活動している太鼓グループが数多くあります。太鼓が日本から世界へ広まる過程でどういう訳か、太鼓=Daikoと呼ぶ人達が増えてしまったようです。まあ海外の人に上記のような複雑(?)な文法事項を理解しろって言うのも無茶な話でしょうね。


わかるっちゃあわかるんですが、やっぱりこのDaikoって日本人からしたら違和感がものすごいあります。


だってあれですよ、篠笛をブエ!ブエ!って呼ばれたら嫌でしょ?




でも不思議と笛をブエっていう人はいないんですよね~。

単に「篠笛」って言葉自体があんまり世界的にメジャーじゃないからだと思うんですけど、
万が一これから篠笛って言葉が世界中に広がって、笛を単体で読む時に「Bue」って言い出す人が増えちゃったらどうしよう・・・


なぁ~んって死ぬほどしょうもないことを考えてしまうのでした。


ブエブエ