2017/01/15

笛を吹く時の心構えと姿勢

無心のイメージ



笛を吹く時の心構え、姿勢について最近よく考えます。


まず、心構えとしては「無心」で吹くことが一番なんだそうです。笛は残酷なくらい自分の心の有りようが音に出てしまいます。
人前で演奏する時に、「お客さんに聴かせるたろ」「技見せたろ」とちょっとスケベ根性を出すとものの見事に嫌味な演奏になります。
自分がやってしまった時は後で大変恥ずかしく、また他人のそういう様を目にしてしまった時の片腹痛さも相当なものです。


余計な雑念は一切排除して、ただただ己が吹く一音一音に集中する。これが笛を吹く時に求められる「無心」の状態なのかと思います。
無心の状態を保つためには、座禅を組む時のように半眼であることが良いと言われています。

これが意外と難しい。

私は焦点をどこにも合わせずにぼんやりしていたらいつの間にか寄り目になってしまいます。
ただし、半眼は瞬きをする必要がないので笛を吹く集中力はアップします。
なんとか寄り目にならないよう練習が必要そうです。寄り目は怖いですが、眼を見開いて演奏するよりかは幾分ましじゃないかとは思いますが。

人前で演奏する際は立って吹くことが多いですが、家で練習する時は専ら正座です。正座をすると心が静かになり、集中力が上がります。またお腹から頭の先にかけて芯が入ったような感覚になり身体がフラフラしません。

環境が整えば、本当は人前でも正座で演奏したい位気に入っているのですが、なんと年明け早々右足に怪我を負ってしまい、しばらく正座が出来なさそうです。
試しに正座してみたら傷口が物凄く痛みました。
なんともついてない。

ですが立奏でもフラフラせずに集中して吹けるよう訓練します。



〈関連記事:鏡を見ながらの練習がダメな理由を書いています〉
  篠笛の練習【動画撮影して記録を残す】

2016/11/24

SJ50まつりで凄腕笛奏者を追っかけ

前の記事で触れたSJ50まつり

SJ50まつりの目玉と言えば「阿波踊り」です!


徳島市阿波踊り振興協会選抜連と高円寺阿波おどり連協会選抜連の合計60名のパフォーマーさん達が、2日間朝から晩まで素晴らしい阿波踊りを披露してくださるという、超贅沢な企画。
シンガポールでここまで大規模な阿波踊りパフォーマンスを見れることはもう二度とないでしょう。


本場 徳島の阿波踊りを間近で見るべく、前日のオープニング レセプションでの演奏で少々疲れていましたが、2日目の10月30日(日)は朝からオーチャードへ行き、パフォーマンス会場で早くからスタンバイ。

その甲斐あって、徳島の凄腕笛奏者の方とお話し、お写真を一緒に撮らせて頂くことが出来ました!



天水連のテルオさん。My Legend


徳島市阿波踊り振興協会所属 「天水連」のテルオさんという方で、前日の演奏を拝聴した時に笛の上手さに衝撃を受けました。

テルオさんの笛は生音でも遠くに響いて、音色が本当に美しいのです。
複雑な運指は使わず、一般的な「ぞめき囃子」をごくシンプルな指使いで吹いているにも関わらず、とても味わい深い音を鳴らされます。私は第一音目を聴いただけで彼女の笛にすっかり魅了されてしまいました。


お話してみるととても気さくで温かい方でした。うちは母が香川県出身なのでお隣の徳島には妙に親近感があり、テルオさんの言葉もどことなく母の実家の雰囲気と似ていたのでホッとしました。


本番前だったのでたくさんお話することは難しかったですが、自分もシンガポールでぞめき囃子の練習を頑張っていることを伝えると、

「ぜひ徳島へ来てください。いらした時は天水連がお世話しますよ」

と仰ってくださいました!!!!!!


嬉しすぎます(泣)



この日はこの一言で幸せいっぱいでした。



笛の事ばかりになりましたが、徳島選抜連の演奏・踊りは本当に素晴らしかったです。
特に締太鼓・平太鼓の演奏にはグルーブ感があり、それが踊り手の呼吸とマッチしていて、踊りに更に躍動感を与えていました。
鉦の方の全てをコントロールするリーダーシップも本当に凄い。いやぁ、もう本当に皆さん素晴らしい。
一糸乱れぬ美しい踊りと踊りを最大に美しく魅せる演奏に何回も涙が出ました。


暑い中ハードスケジュールの中でのパフォーマンスで本当に大変だったと思いますが、シンガポールに住む我々に素晴らしい阿波踊りを見せてくださり、感動を与えて下さり本当にありがとうございました。


徳島絶対行くけん、です。


徳島市阿波踊り振興協会選抜連の皆さん @ION ORCHARD
よくよく考えたら踊り手さんの写真が1枚もない事に今気づく・・・

SJ50 まつりで吹いたこと

先月のSinga Drum Gaia以降、響屋・弦'zともに演奏が続いており、ブログの存在をほぼ忘れていました。


来月も響屋で大規模なパフォーマンスがあるため、練習とリハーサルに追われる日々です。大変ですが、シンガポールで笛を吹かせてもらえる機会があることに深く感謝。


さて、去る10月29日(土)、 日本・シンガポール国交樹立50周年記念の最大イベント、SJ50まつり のオープニングレセプションでパフォーマンスがありました。
私が所属している太鼓グループ 響屋からの出演です。


太鼓のレギュラーメンバーと共に「雲」と「屋台囃子」を吹きました。


篠田大使はじめ、大勢のVIP達の前での演奏だったのでいつもより緊張してちょっと真面目くさい演奏になってしまったと反省。
ああいう場でも、のびのびと吹けるプレイヤーでありたい。


個人的な反省はあれど、会場は大盛り上がりでお客様に演奏を楽しんで頂くことが出来ました。ホッ



打ち上げで食べたヒレカツ定食は最高でした(*˘︶˘*).。.:*♡



SJ50まつりのステージ
VIPがずらり。緊張しました。
歩きながら笛を吹くのはなかなか難しい
舞台脇にいた旦那が撮影
響屋メンバーのみなさん応援に来てくれてありがとう。写真もたくさん撮ってもらって感謝です。