2019/01/09

竹の花って??



今日は篠笛とは直接関係のない話です。


ついこの間、会社の上司から


「昔、田舎のお墓の近くにある竹林で竹の花が一斉に開花して、そのあと竹林ごと一気に枯れた」というお話を聞きました。


そこが話の本題ではなかったので、平静を装い話の続きを聞いていたのですが、


内心は「えー?!」でした。



日頃から竹にお世話になっているのに恥ずかしながらその時まで、
竹に花が咲くことを知りませんでした。
竹さん、すみません。



ネットで竹の花を調べたら想像とちょっと違ってました。
あんまり花っぽくない。ぶらーんと垂れています。



竹は開花周期が長くてなかなか花はお目にかかれないらしいです。
花が咲くまでの周期についてはググれば何らかの情報は色々と上がってくるものの、結局のところまだ解明されていないのが現状のようです。
◯◯年です、と断定できるだけの十分なデータ数が揃っていないんですかね。



まぁー、しかし自分の物知らずを反省。


特集1 竹のおはなし(1):農林水産省


ところで、たまたま見つけた↑のサイト、読んでみたら結構おもしろかったです。

竹は成長が早く、1日(24時間)に、マダケで121cm、モウソウチクで119cm伸びたという記録があるそうです。
1時間で5cmくらい伸びるってびっくりしますね。女竹はどうなんでしょう??


そんな成長が早いのに、花はなかなか咲かない竹。
花が咲いたら咲いたで一気に枯れてしまう。

不思議な植物です。



2019/01/07

「邦楽調 雲雀」を吹いてみた  篠笛レビュー

昨年の秋に日本へ帰った際に、大塚竹管楽器さんが新しく出された邦楽調(唄用)の篠笛を購入しました。


前々回のブログ記事でも触れておりました、「邦楽調 雲雀」(ほうがくちょう ひばり)です。


大塚竹管楽器さんの邦楽調(唄用)篠笛
雲雀


このところ忙しかったのですが、ようやく色んなことが一段落ついて時間が出来たので久しぶりにスタジオを押さえて篠笛の練習。そこで「雲雀」も吹いてみました。


知り合いのミュージシャンに紹介してもらった
ドラマー専用のスタジオ

個室練習部屋
ドラムセットを前に篠笛の練習をしています笑

このドラムスタジオの個室練習部屋は、利用料S$15/1時間とお手頃。
月契約するとS$120で朝の8:00から深夜0:00の間使い放題でかなりお得。
重宝しています。



話を本題に戻しますと、
この「雲雀」は"歌舞伎囃子や三味線などの相性を考えて作られた笛"と大塚竹管楽器さんのウェブサイトに書かれてあります。

これは何がポイントかと言うと、

「雲雀」はこれまで大塚竹管楽器さんが作られていた、そして今ももちろん作られている、洋楽調(ドレミ調)笛の「東雲」とは異なる、日本の調律で作られた笛である

ということです。「東雲」とは別物です。


以下大塚竹管楽器ウェブサイトより抜粋

"長唄などに使われ、篠笛本来の美しい響きを損なわない伝統的な調律をしています。
長唄をはじめ民謡やわらべ唄など日本に伝わる多くの曲を演奏するのに適しています。"

つまり、本来の意味での「唄用」の笛が、大塚さんのところで新たに製作・販売されることになり、それが「雲雀」に当たります。


笛を長くされている方でも勘違いしていらっしゃる方が多くて、私は3、4年ほど前に「東雲」を吹かれている人に、「東雲」はドレミで調律されている笛と申し上げたのですが、その方はご自身が持っておられるのは、唄用の笛だと仰いました。
これは無理もない反応でして、実際 楽器屋さんへ行ったら、「唄用/唄物」って書いて売られてますから、買った方からしたら唄用と認識しますよね。
まぁ、でもその頃は、大塚竹管楽器さんからは篠笛に関しては、古典調「獅子田」とドレミ調「東雲」しか出していませんでしたから、唄用の笛ではないんです。。。


「邦楽調 雲雀」八本調子 七穴 両籐巻


そんな訳で、昨年に大塚竹管楽器さんが唄用の笛を出されたことは私にとっては、お?!となるニュースでした。
ウェブサイトを拝見すると、「獅子田」は古典調、「雲雀」は邦楽調(唄用)、そしてこれまで作ってこられたドレミ調の笛「東雲」を洋楽調(ドレミ調)と、分かりやすく区別・明記して販売されておられます。前回のブログで私がぶーぶー文句を言っていた誤表記問題が起きないような打ち出し方をされて、それも良いことだなぁと感じておりました。

【前回のブログ記事】
唄用篠笛・ドレミ笛問題 一般消費者から言いたいこと


あとは、代理店、楽器屋、太鼓屋さんに卸して販売される際にどう表示されるかです。その点も今後注目したいです。


私個人は、専ら「京師」しか使いませんが、「雲雀」はシンガポールで篠笛を頑張っている仲間への情報提供のためにも是非吹いてみたいと思っておりました。
なんと言っても、一管13,500円~とこちらの人が買い求めやすいお値段なんです。



そんな「雲雀」を実際に購入して吹いてみた感想を書いてみます。


「邦楽調 雲雀」八本調子 七穴 両籐巻 13,500円


指に負担をかけない指孔の配置

購入前に一番気になったのは指孔の配置ですが、指に変な負担をかけずに自然に
全ての指孔を塞ぐことが出来ました。これは女性や子どもにとっても運指が楽です。


上:京師 邦楽調(唄用)八本調子
下:雲雀 邦楽調(唄用)八本調子

細い

「京師」と比較すると細いです。八本調子だから余計にそう感じるのかも知れません。最初、「京師」と同じ要領で吹いた為、音割れしてしまいました。これは笛云々ではなく、息の吹き込み方、息の量を自分が調整することで解決しました。数分吹き続けていたら慣れてきます。

逆に言うと、初心者の方や息の量があまり多くないお子さまでも鳴らしやすい笛だと思います。


左が雲雀で右が京師

軽い

竹の材質もあるのでしょうか、あと管が細いので持った瞬間、軽いと感じました。


筒音が鳴らしやすい

全ての指孔を無理なく塞ぐことが出来るので、筒音が鳴らしやすいです。
また、細い笛なのに低音もばっちり鳴ります。


高音がとてもキレイ指打ちの歯切れが良い

さすがお囃子の笛を長く作られているだけあって、高音の響きが非常に良くて吹いていて気持ちが良いです。また、指打ちしやすく、打った時の音の歯切れの良さも、「獅子田」を彷彿させます。


唇の位置は気をつけて

歌口に唇を乗せる時、深く乗せると音がうまく鳴らないかも知れません。
浅め(というかほんの僅か)に乗せると良い音が出ると思います。


まとめ

「雲雀」は鳴らしやすくて価格もリーズナブルですから、初心者の方やプラ管から竹管に買い替えをお考えの方にもおすすめです。

あと、既に「東雲」や他のドレミ笛を吹かれてる方も、唄用の笛ってどんなん?ってことで試されても良いかも知れません。

ドレミ笛→唄用に持ち替えた時に実感するのは、やはり指孔の位置の違いではないかと思います。
今回の八本調子では分かりにくいですが、六本調子とかもっと長い笛になってくると、唄用の笛は第一孔でも小指が普通に届きますから、指回しが楽だと感じられるでしょう。



歌口



指孔

以上、「邦楽調 雲雀」を吹いてみた、でした。



後日談:この記事を読まれた大塚竹管楽器さんからメールをいただきました!
大塚竹管楽器さんからメールを頂戴しました!

2019/01/02

唄用篠笛・ドレミ笛 誤表記問題 一般消費者から言いたいこと

気がつけば2019年です。
明けましておめでとうございます。


相変わらず表立って演奏活動はしておりませんが、ちょこちょこどこかしらに出没して笛は吹いております。


年末年始も篠笛三昧です。練習もそうなんですが、どちらかと言うと篠笛の勉強漬けの毎日です。過去に読んだ本や資料をもう一度読み込んだり、新たに分からないことを調べたり(海外在住なのでGoogle先生に頼っているところが大きいのですが…)と、毎日篠笛のことを考えて過ごしています。自分の好きなことですので全然苦ではないです。



昨年は、唄用篠笛とドレミの笛問題でちょっと進展があったように思えた年でした。
篠笛奏者さんのFBやブログをマメにチェックされている方はピンと来るかも知れませんが、ドレミ笛を吹かれている篠笛奏者さん達の中にも、ドレミの笛は唄用・唄物の篠笛ではない、という認識を持ち始めた方が出てきたことが外野からも見てとれます。良い流れだと思います。



ドレミの笛が「唄用」「唄物」篠笛と表記されて売られている誤表記問題。大変紛らわしく、消費者にはたまったものではありません。一刻も早い名称統一が望まれます。消費者である我々篠笛愛好家の手に中身と表示が一致した「正しい商品」が渡る日が来ますように。

「えっ!唄用=ドレミじゃないの?!」と思われた方は、その違いについて詳しく解説された記事のリンクを貼っておきましたので先にこちらをお読みになってください。

↓↓↓

唄用(邦楽調)篠笛とドレミの笛の違いについて(改)
篠笛奏者 森田玲先生のブログ「篠笛草子 〜 ほのかに聞こゆるもいとをかし 〜」より

さて、ドレミ笛は唄用笛とは違う。それは自分的にはもう当たり前過ぎるんですけど、篠笛を始めて一年位は私も全然分かっていませんでした。だから、笛屋さんが「唄用」と表示して売っている「ドレミ」の笛を疑いなしに「唄用」だと思って数管購入したこともあります。

知らなかったとは言え、今から考えたら本当にお金がもったいない・・・


でもその後、本物の唄用篠笛に出会って、ドレミ笛と見比べ、持ち比べ、吹き比べしていくうちに、唄用とドレミ笛は似て非なるものであるという結論に自分の中で至り、私が吹きたい音楽を追求するならばドレミ笛ではなく唄用笛でいきたいと最後は自分自身でそう決めて前に進むことが出来たので、回り道にはなったけれどいい勉強になったなぁと思っています。
ドレミ笛→唄用笛に移行した際は、ドレミ笛の時の持ち方の悪いクセが抜けきれなくて一時的に音が出なくなったこともありました。焦りましたし、凹みましたけど、正しい持ち方で吹くうちにキレイな音が鳴るようになりました。
ああ、それももう懐かしい過去の思い出です。(しみじみ)


とは言え、イチ消費者の立場からすれば、ドレミの笛を唄用・唄物と表記して販売することは「誤表記」以外の何物でもなく、このような消費者にとって紛らわしい表記の使用はあってはならないと個人的に強く思っています。。食品だったら即アウトですよ。


篠笛を取り扱う、楽器屋さんや太鼓屋さんには改めて調律笛の種類に関する知識不足を認識頂き、(騙すつもりとかないのは分かっています)消費者の手に正しい(=中身と表示が一致している)笛が渡るように売り方を是正してもらいたいです。


あと、Amazonもね・・・商品名っていうか表示がすごいですよね。この間チラっと覗いて笑ってしまいました。

「8本調子(C調)唄物(ドレミ調)」ってなんやねん。

これ思い出すわ笑




消費者には正しい商品情報を知らされる権利、そして商品を選ぶ権利があるはずです。(もちろん消費者自身が勉強して正しい知識を得る努力も必要)
それがあってこそ正常な取引と言えます。


騙すつもりはないにせよ、結果的に消費者に誤解を招く形で篠笛が販売されている現在の篠笛業界のあり方に疑問を呈します。


篠笛協会という業界団体チックな組織も近年設立されたようですが、この名称混同・誤表記問題についての認識は及んでいるのでしょうか。
ドレミ笛を「唄用」と表記して販売している方が団体の理事に入っているようですので多分、期待はできなさそうです。。。



それでも、数年前と比べれば少しずつですが、唄用とドレミは違うという認識が一般に広まりつつあると肌で感じています。
この流れに乗じて、2019年は正常な表記方法で篠笛が販売される年になることを切に願います。


【関連記事】

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