2019/04/03

六本調子篠笛でもすっぽり入るバッグ


仕事のあとに篠笛のお稽古、練習がある日のバッグ選びってどうされてます?


以前の私は、七~八管ぐらい入る大きな笛袋に篠笛を入れ、それを肩から提げてさらに通勤バッグを持って出勤しておりましたが、ここ数年は使用する篠笛が唄用の六本、七本、八本調子にお囃子用の六本調子と限られてきたので、持ち運ぶ笛の数は多くて四管。
たいそうな笛袋を使うことはめっきり減りました。


そうなると、普段使っているバッグに笛を入れて持ち運ぶことになるのですが、たいていのバッグには笛が収まりきらず、笛の先がバッグからはみ出てしまいます。
バスや電車に乗っているときに、はみ出した笛が人や物に当たったりしないかと冷や冷やします。


通勤にも使えて、篠笛も入るいい感じのバッグはないかな~と探していたら、去年の秋に大阪でこれは!というものを見つけました。


大阪のkawa-kawaさんという鞄ブランドが作られている、wetシリーズのトートバッグ Lサイズです。


水着に使用される素材に超圧縮ウレタンを圧着したオリジナル素材で作られていて、軽くてとても丈夫。伸縮性もあり、とにかくモノがたくさん入ります。



水着に使用される素材に超圧縮ウレタンを圧着したオリジナル素材で作られていて、軽くてとても丈夫。伸縮性もあり、とにかくモノがたくさん入ります。


持ち手部分は牛革を使用。





果たして、このバッグに篠笛は収まるのか...?





京師の唄用六本調子笛を入れてみます。






上から

すっぽり入りました〜 
笛を斜めに倒して収納する必要はありません。

横から

篠笛がしっかりバッグの中に収まってくれるのでとても安心。
今ではすっかり愛用しているバッグです。

一泊旅行程度の荷物は入る大きめのバッグなのに、野暮ったい感じがしないところも気に入ってます。

ブラックの他、レッド、ネイビー、チャコールの4色展開。
ブラックはチラっと見える裏地の赤がアクセントになっていてイチオシです。


商品情報や店舗情報の詳細はkawa-kawaさんのウェブサイトをご覧ください。

※昨年の秋に私が購入した際は、バッグの開口部にはマグネットボタンが付いていましたが、今はファスナー式に変わった模様です。


kawa-kawa【wet】トートバッグL ブラック
サイズ:H32×W46×D15cm


《「六本調子」はあくまで目安です》
私の唄用六本調子笛は笛袋に入れた状態で44センチです。
ご存知の通り、篠笛の長さは「○本調子だからXXセンチ」、と規格が決まっているものではありません。私が所有する六本調子笛よりもずっと長い六本調子笛も勿論ございます。「六本調子」はバッグのおおよそのサイズ感を示した目安として捉えてくだされば幸いです。
もしバッグのご購入を考えられた際は、ご自身の笛の長さをお確かめくださいね。




ちなみに、私はこのバッグを梅田の地下街、Whityうめだの「ear PAPILLONNER」で買いました。Whityうめだ・・・日本へ帰るたびに大阪駅・梅田駅周辺が様変わりしていて驚いてしまうのですが、この地下街の雰囲気は昔からあんまり変わってなくてホッします。
Whityうめだ、大好きです。



以上、「六本調子篠笛でもすっぽり入るバッグ」でした。

2019/04/02

令和時代を目前に

新元号は「令和」



昨日(2019年4月1日)、新元号の「令和」が発表されました。
248番目の元号にあたります。


海外住みで、普段から元号を使用する習慣のない私でさえも、今回の新元号発表前はソワソワして落ち着きがありませんでした。発表の30分くらい前からYouTubeの中継動画の前に張り付いて待っていました。


「令和」と聞いた時、まず最初に「ら行始まり?!」と驚き、次にその出典が『万葉集』であることに更に驚くとともに大変喜ばしい気持ちになりました。


直ちに『万葉集』第五、梅花の歌 三十二首 序文を調べました。


「初春令月、気淑風和、梅披鏡前之粉、蘭薫珮後之香」

「初春の令月にして、気淑(よ)く風和(やはら)ぎ、梅は鏡前(きゃうぜん)の粉を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香を薫(かを)らす」



(現代訳)
「早春、よい月に空気は清く風はさわやかで、梅は美女の鏡台の白粉(おしろい)のように白く開き、蘭は飾り玉にしみこませた香のような香りを漂わせている。」
(現代訳は「万葉集の植物たち」川原勝征 より)


令月は、何事をするにもよい月。めでたい月。また陰暦二月の異名でもあります。
ここでの梅は白梅を示していますね。
蘭(おそらくシュンラン)は貴族が携帯している香り袋のようにふわっとした良い香りを放っている。

短い文の中にも五感に訴えかける春の描写がいっぱい詰まっていて素敵ですね。
良い意味で予想を裏切られた新元号「令和」。私はとても好きです。






令和時代を目前に、決意固まる




安倍首相は昨日の新年号発表後の談話の中で、

「令和」には、人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つという意味が込められている

ということ、また『万葉集』に触れた際には、

悠久の歴史と薫り高き文化、四季折々の美しい自然、こうした日本の国柄をしっかりと次の時代へと引き継いでいく

と述べていました。

「令和」に込められた意味や思いは、私がお世話になっている玲月流の方向性と重なるところが多く、そういった点でも新元号には格別な心情が湧きます。

篠笛 玲月流とは / 篠笛「玲月流−れいげつりゅう−」(民の謡−たみのうた−)



奇しくも、「令和」の出典となった『万葉集』第五、梅花の歌 三十二首 序文に出てくる「令月」(れいげつ)という言葉は、意味は違えど、玲月(れいげつ)流と同じ音なんです。

なんともこんなことってあるのですね・・・


今回の新元号発表は、多くの日本人にとって『万葉集』を始めとした国書や、そこで書き綴られた日本語の響きの美しさを再評価する良いきっかけとなるでしょう。日本語という言語を通して日本の「音」が再認識される絶好の機会です。

日本の「音」の再評価が、言語にとどまらず、日本の音楽(本来、言語と音楽ははっきりした境界線で区切られるものではありませんが)を通してなされるところまで期待したいです。

しかし、日本の音楽については、明治維新以降のドレミ教育の根深さ故に、一般の人が普通に生活していたら、日本の音楽に触れる機会すら与えられないのが現状で、一筋縄にはいきません。みなさんに日本の音楽を聴いてもらう、また日本の音楽が持つ魅力を知ってもらう機会を増やすことが必要です。


その一端を担うのが玲月流であると思います。


今現在は、森田先生や奥様の香織先生にお任せするばかりとなっておりますが、私を含めた門下生も本腰を入れて、篠笛のこと、日本の音楽のことを演奏と自分の言葉で外に向けて伝えていくべきなのではないかと。

今までも勿論その考えは私の中でございましたが、新元号発表の報を受けてより一層その気持ちが固まった気がいたします。



新しい時代の到来を目前に、少し大げさではありますが、湧き上がる使命感を覚えたそんな四月朔日でした。




〈篠笛の掲示板サイトのご紹介〉
篠笛の掲示板サイト

2019/03/15

英語版ブログの記事をアップしました

おはようございます。


朝練を終えて出勤前の朝食を楽しんでいるところからの投稿です。


朝から篠笛を吹くのは実に気持ちが良いです。脳にたくさんの酸素が送り込まれて頭も心もスッキリ爽快です。


明日は月に一度の篠笛の練習会です。

練習会に向けたウォームアップと個人練習も兼ねて、朝からスタジオで吹いてきました~。

ドラムスタジオを使わせてもらっています

さて、勢いで立ち上げた英語版の篠笛ブログですが、ゆっくりペースで記事を書いてはアップしております。が、がんばっていますよぉ・・・(笑)


以前、こちらでもご紹介した「邦楽調 雲雀」のレビューを今回英語版にしてアップしました。

Hibari (雲雀) , uta-yo Shinobue review

篠笛をしている友人たちからよく聞かれるんです。

「篠笛の購入を考えているけど、どこのを買ったらいいですか?」


予算の上限がなければ「京師」をまずオススメしていますが、篠笛を購入するにあたって「SGD 200まで」と予算を決めている方も結構いらっしゃいますので、(当地シンガポールは、この予算ラインの人が多いです)手頃なお値段で竹製の唄用篠笛が欲しいという方には最近は、「邦楽調 雲雀」をご紹介しています。


この質問がWhatsAppとかで来ると、返事が超長くなっていちいち打つのが大変なので、今回英語版ブログの記事にしてアップしてみました。

これからはこの記事のリンクを貼って、「FYI(ご参考までに)」とメッセージを付ければオッケーです(笑)


”Hibari (雲雀) , uta-yo Shinobue review” 
DIARY OF A SHINOBUE LOVERより
https://shinobuediary.blogspot.com/2019/03/hibari-uta-yo-shinobue-review.html


篠笛の購入を考えているご友人の方に記事をご案内いただけますと(もちろんFYIを添えて)ありがたいです。


ではでは、今日も一日がんばりましょう!