2018/04/24

2018年1月~4月を振り返って

【2018年1月~4月 笛関連で始めたこと・体験したこと】

太鼓と練習する機会を増やす

2018年に入ってから「月5回は響屋(所属している太鼓団体)に行って太鼓メンバーと練習する」ことを自分に課してこれまで継続しています。

初級~上級まで様々なレベルの太鼓クラスメンバーと一緒に練習することは笛吹きとして大変勉強になります。拍ではなく、息で合わせて太鼓と笛の音がうまく重なった時が一番気持ち良い瞬間です。


目覚め一番 指の運動

朝、起床した時に必ず両手の指をほぐすストレッチ運動をしています。
これは以前からやっていますが、今年に入ってからはお囃子を吹くことを前提により滑らかに指がまわるよう意識して実行しています。
指ストレッチは、月イチの練習会でもやり方を教えています。意外と効果あり。


水口囃舎さんによる水口囃子ワークショップ

4月7日・8日 滋賀県からお越しになった水口囃舎さんによる「水口囃子ワークショップ」(響屋主催)に参加しました。(響屋主催)

水口曳山祭、祭りを行う理由、水口神社、曳山、水口囃子の歴史、現在まで伝承されている曲(東西含めて)について等 我々が曲を習う以前にまず知っておかなければならない、祭りの核となる部分のお話を、現地のお祭りで実際にお囃子を奏されている代表の野村さん他 水口囃舎のメンバーの方たちから聞くことが出来て本当に良かったです。曲は「屋台」を習いました。

地元の皆さんが大切にされているオリジナルの形を決して崩さず、シンガポールのメンバーと時間をかけて練習していきたいです。

4/20の水口曳山祭 お疲れ様でした!!


未来のスターとお稽古

今月に入ってからお囃子大好きな5歳児さん(シンガポール人)と時間が合う時に笛の練習をしています。太鼓も笛も素質ありまくり、生まれながらのパフォーマーな彼(イケメン)。
最近買った7本調子の唄用プラ管を持って、「練習しようぜ」って駆け寄ってくるのがたまらん♡
そのうちグングン追い越していってシンガポール人初の篠笛スター奏者になりそうです。



SNSやってないので(アカウントはある)、なかなか日々やっていることをマメにシェアすることがなく、そうこうしているうちに何をやったか本当に忘れてしまいそうなので、振り返ってみました!




〈追記:その後、太鼓の練習も始めました〉 太鼓と私 -「あの感覚」

2018/04/05

海外の篠笛愛好家さんたち

年始の挨拶投稿から昨日の更新(4/4)まで放置状態だった当ブログ。


相変わらずゆっくり更新ですが なんとかやめずに継続しています。


その理由の一つが、最近シンガポール・日本以外からの閲覧者数がぼちぼち増えてきていること。


「ある篠笛好きのつぶやき-北緯一度から-」
ブログ閲覧者数の多い国ランキング

 1 シンガポール
 2 日本
 3 アメリカ合衆国
 4 フランス
 5 ウクライナ
 6 ロシア
 7 ニュージーランド
 8 マレーシア
 9 スペイン
10 オーストラリア


うちのブログは、自慢じゃないですが「篠笛」「海外」等のキーワード検索で探さない限り辿り着けないくらい超マイナーなブログです。周囲にもブログをやってることを言ったことありません(笑)
南国の小さな島の片隅で細々と続けているブログを見つけてくださった方は、相当篠笛が好きな方なのではないかと推察。

実際、年始にブログを読んでくださったフランスの篠笛愛好者の方からご連絡もいただきました。とても嬉しかったです。

実はあのご連絡を頂く前までは、海外からの閲覧者は全部ハッカーだと思っていたんです(笑)

「ウクライナやロシアに篠笛好きがいてはるわけないし、こんなブログ読んでるわけがない。ハッカーや!」
ハッカーが何なのかもよくワカラナイ IT音痴ですが、そう思っていました。


でも今は 「海外にも私と同じように篠笛が好きな人たちがいらっしゃるんだ」と前向きにとらえています。


指導者がいない、一緒に練習・演奏できる相手がいない、篠笛の購入・修理に時間と金銭的コストが余計にかかる、情報が不足している等々、海外で篠笛をされている方たちの悩みは尽きないと思います。それでも篠笛が好きで、何とか続けていらっしゃるのであろう皆さんのことを考えると、「自分も頑張らないとな」と踏ん張る気持ちが湧いてきます。


と、いうわけで続けていきます。



以前軽いノリで描いたのですが案外気にいっている
「たけくん」


P.S.  各国からの「ハッカーじゃないよ」連絡もお待ちしております(笑)



〈フランスの篠笛愛好者さんからメッセージをいただきました!〉
嬉しいこと

2018/04/04

篠笛で難しい曲

五線譜はほぼ読めないのですが、以前 「世界一難しいピアノ曲」の楽譜を見たことがあって、縦横に連なる無数のオタマジャクシ達と読み方がワカラナイ記号の数々、音符同士を繋ぐにょーんと伸びた曲線で埋め尽くされた楽譜に、「楽譜自体がアートだなぁ」と感じました。


ピアノのことは分かりませんので、世界一難しいと言われてもそれがどれくらい難しいのか計り知れません。しかし譜面上に盛り込まれてある情報量からして、ものすごく演奏することが難しい曲なんだろうなということは理解できます。

これが果たして曲なのか?と問われたら、色々と意見がある方も多いようです。私は門外漢ですのでその辺のことはよく分かりません・・・



前置きが長くなりましたが、今日は 楽譜・難曲にちなんだ篠笛の話を書きます。
内容があちこち飛んでまとまらなさそうなので、表題別で区切りますね。

数字譜

篠笛は一般的*には「数字譜」(指の押さえ方を記した基本ガイド)で曲の表記がされていて、漢数字とアラビア数字が読めたら内容は理解できます。五線譜が読めなくても全く問題なし!お陰で音楽経験なしの私でも始められました。

*曲の表記法や伝承の仕方は流派や地域等によって異なります。


難しい曲

数字譜を見た瞬間、「参りました」と思うような複雑な運指が出まくりの難曲もありますが、数字譜を見るとそんなに難しそうでもないのに、手本の演奏を聴いたら「これは難しい!」っていう曲もあります。

この数字譜と実演奏のギャップが起きる理由は、数字譜に誤りがあるという訳ではなく、数字譜が前述(  )にもあるように、あくまで指の押さえ方を記した基本ガイドとしての役割しか持っていないからです。

息遣いや音の切り方、おさめ方、指打ち等、運指以外に笛を吹く上で重要な情報は数字譜に事細かに書かれることではなく、自分で耳で聴いて・目で見て身体で覚えていくものです。
もし数字譜に色々書かれてあったらどうでしょう。常に譜面を意識し、「譜面ガン見状態」で笛を吹くことになってしまい、姿勢が崩れてしまいそうです。


この辺のお話は、森田玲先生がブログに尤も至極!と頷ける記事を書いていらっしゃいます。



譜面ガン見で曲練習する人、私の周りでも本当に多いです。
色々情報を取りこぼしててもったいないなと思います。

譜面に書いてある数字を追いかけて指孔を塞ぐことを最終ゴールに設定してしまっては篠笛の楽しさ1/10に激減ですよ。



曲の覚え方

私はもっぱら耳コピで曲を覚えるのですが、数字譜を使って曲を練習する時の曲へのアプローチの仕方はこんな感じです。↓

1 基本的な運指は数字譜を参考にするが、譜面を追って練習したくないので口唱歌を繰り返して耳から覚えてしまう。
2 息遣いや音の切り方、おさめ方、指打ち等細かいことは、手本となる人の吹き方をよく見て・聴いて真似る。
3 自分自身でその曲の理解を深めながら奏法の工夫を凝らしてみる。

2⇔3を試行錯誤しながら行ったり来たりという具合です。エンドレスです。


難しいから面白い

篠笛始めて5年目ですが、未だに「この曲は簡単だ」と胸張って言える曲はありません。
これまで触れてきた全ての曲が難しく、自分の笛は完璧ではなく、学ぶ余地がまだまだあります。だから面白いんです。

難易度の高い曲に挑戦するようになっても、未だに基本曲の「ほたるこい」の練習は必ずします。たった四つの音しか使わないこういうシンプルな曲ほど、複雑な運指、過度な飾り音を入れた小手先テクニックでの誤魔化しが一切きかず、自分の出す音色の良し悪しのみがハッキリと出ます。残酷です。

月1回の練習会でもくどいほど「ほたるこい」の練習をしています。
基本曲でも一音一音丁寧に吹くことを大切にみんな頑張っています。


数字譜っていつから?

ものすごく、そもそもの話をすると、お囃子や民俗芸能における笛の曲は口伝・口唱歌で伝えられてきましたから、数字譜というものすら存在しないんですよね。
完全耳コピの世界。
数字譜っていつ頃から出てきたものなのでしょうか・・・。篠笛が歌舞伎音楽で演奏されるようになった時代以降??(また勉強しておきます)

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わ、本当にまとまってない(笑)
日頃考えていることなどを思いつくままに書いてしまいました。
では失礼します。