2016/11/24

SJ50まつりで凄腕笛奏者を追っかけ

前の記事で触れたSJ50まつり

SJ50まつりの目玉と言えば「阿波踊り」です!


徳島市阿波踊り振興協会選抜連と高円寺阿波おどり連協会選抜連の合計60名のパフォーマーさん達が、2日間朝から晩まで素晴らしい阿波踊りを披露してくださるという、超贅沢な企画。
シンガポールでここまで大規模な阿波踊りパフォーマンスを見れることはもう二度とないでしょう。


本場 徳島の阿波踊りを間近で見るべく、前日のオープニング レセプションでの演奏で少々疲れていましたが、2日目の10月30日(日)は朝からオーチャードへ行き、パフォーマンス会場で早くからスタンバイ。

その甲斐あって、徳島の凄腕笛奏者の方とお話し、お写真を一緒に撮らせて頂くことが出来ました!



天水連のテルオさん。My Legend


徳島市阿波踊り振興協会所属 「天水連」のテルオさんという方で、前日の演奏を拝聴した時に笛の上手さに衝撃を受けました。

テルオさんの笛は生音でも遠くに響いて、音色が本当に美しいのです。
複雑な運指は使わず、一般的な「ぞめき囃子」をごくシンプルな指使いで吹いているにも関わらず、とても味わい深い音を鳴らされます。私は第一音目を聴いただけで彼女の笛にすっかり魅了されてしまいました。


お話してみるととても気さくで温かい方でした。うちは母が香川県出身なのでお隣の徳島には妙に親近感があり、テルオさんの言葉もどことなく母の実家の雰囲気と似ていたのでホッとしました。


本番前だったのでたくさんお話することは難しかったですが、自分もシンガポールでぞめき囃子の練習を頑張っていることを伝えると、

「ぜひ徳島へ来てください。いらした時は天水連がお世話しますよ」

と仰ってくださいました!!!!!!


嬉しすぎます(泣)



この日はこの一言で幸せいっぱいでした。



笛の事ばかりになりましたが、徳島選抜連の演奏・踊りは本当に素晴らしかったです。
特に締太鼓・平太鼓の演奏にはグルーブ感があり、それが踊り手の呼吸とマッチしていて、踊りに更に躍動感を与えていました。
鉦の方の全てをコントロールするリーダーシップも本当に凄い。いやぁ、もう本当に皆さん素晴らしい。
一糸乱れぬ美しい踊りと踊りを最大に美しく魅せる演奏に何回も涙が出ました。


暑い中ハードスケジュールの中でのパフォーマンスで本当に大変だったと思いますが、シンガポールに住む我々に素晴らしい阿波踊りを見せてくださり、感動を与えて下さり本当にありがとうございました。


徳島絶対行くけん、です。


徳島市阿波踊り振興協会選抜連の皆さん @ION ORCHARD
よくよく考えたら踊り手さんの写真が1枚もない事に今気づく・・・

SJ50 まつりで吹いたこと

先月のSinga Drum Gaia以降、響屋・弦'zともに演奏が続いており、ブログの存在をほぼ忘れていました。


来月も響屋で大規模なパフォーマンスがあるため、練習とリハーサルに追われる日々です。大変ですが、シンガポールで笛を吹かせてもらえる機会があることに深く感謝。


さて、去る10月29日(土)、 日本・シンガポール国交樹立50周年記念の最大イベント、SJ50まつり のオープニングレセプションでパフォーマンスがありました。
私が所属している太鼓グループ 響屋からの出演です。


太鼓のレギュラーメンバーと共に「雲」と「屋台囃子」を吹きました。


篠田大使はじめ、大勢のVIP達の前での演奏だったのでいつもより緊張してちょっと真面目くさい演奏になってしまったと反省。
ああいう場でも、のびのびと吹けるプレイヤーでありたい。


個人的な反省はあれど、会場は大盛り上がりでお客様に演奏を楽しんで頂くことが出来ました。ホッ



打ち上げで食べたヒレカツ定食は最高でした(*˘︶˘*).。.:*♡



SJ50まつりのステージ
VIPがずらり。緊張しました。
歩きながら笛を吹くのはなかなか難しい
舞台脇にいた旦那が撮影
響屋メンバーのみなさん応援に来てくれてありがとう。写真もたくさん撮ってもらって感謝です。

2016/10/13

しょうもないこと ブエ

太鼓のことをDaiko(だいこ)って呼ぶ海外の人は結構いる。

これは海外に出て初めて知りました。



日本語では二つの語が結びついて一つの語になっている場合、後ろの語の語頭の清音が濁音になることがあります。これを連濁(れんだく)と言うそうです。

「もり・お」 とか 「とき・き」。


なので、太鼓は単体で読むと「たいこ」ですが、

大太鼓

締太鼓

和太鼓

みたいに太鼓の前に語が置かれると、


大太鼓=おお・いこ

締太鼓=しめ・いこ

和太鼓=わ・いこ


のように「た」が濁音化して「だ」になります。


太鼓を単体で読む場合は決して「だいこ」とは言いません。




現在、太鼓は世界中で人気があり、海外には現地の人達が立ち上げて活動している太鼓グループが数多くあります。太鼓が日本から世界へ広まる過程でどういう訳か、太鼓=Daikoと呼ぶ人達が増えてしまったようです。まあ海外の人に上記のような複雑(?)な文法事項を理解しろって言うのも無茶な話でしょうね。


わかるっちゃあわかるんですが、やっぱりこのDaikoって日本人からしたら違和感がものすごいあります。


だってあれですよ、篠笛をブエ!ブエ!って呼ばれたら嫌でしょ?




でも不思議と笛をブエっていう人はいないんですよね~。

単に「篠笛」って言葉自体があんまり世界的にメジャーじゃないからだと思うんですけど、
万が一これから篠笛って言葉が世界中に広がって、笛を単体で読む時に「Bue」って言い出す人が増えちゃったらどうしよう・・・


なぁ~んって死ぬほどしょうもないことを考えてしまうのでした。


ブエブエ