京都 篠笛修行メモ2 - いよいよ京都でお稽古 -
2日目(5/18)
2日目(5/18)
③京都でお稽古続行、しかしとんでもないことが発覚・・・
初日に続いて、今日も玲月流・篠笛文化研究社にて発表会に向けて香織先生とお稽古です。
前日に先生方からご指摘を受けた箇所を意識して修正しようとするものの、たった一日で出来るはずもなく、相変わらず笛の持ち方の指導を受けました。
息の向き、お囃子系の曲を吹くときの留意点などは多少調整できたところもありました。
ホッ。
しかし、ここに来てとんでもない問題が発覚したのです。
0(零)の音です。
私は、0の音を出すときに少しカリぎみ(笛を前に倒して)にして吹く癖があります。
これは、シンガポールで一番最初に篠笛を習った際(私は森田先生に出会う前は違う方から篠笛の指導を受けておりました)に教えられた方法で、0の音を出すときはカリ吹き、というのが定着してしまっております。
0の音は第一孔と第二孔をきちんと塞いでいないと絶対に出ないしくじりやすい音です。
0の音をカリぎみで吹くと確かに音の出る成功率は上がりますが、七メリの音よりずいぶん強く音が鳴るので、曲吹きをした時に、他の音とのバランスが良くなくて、これでいいのかなぁと疑問に思うところはありました。
そこを今回初めて香織先生に指摘されました。
まず、カッたりしなくても0の音は正しい指の置き方をしていればちゃんと出る。
(うわぁ、ズルしてごめんなさい!)
カリ吹きで吹くと0の音だけ突出して強くて重い音になってしまう。
(はい、そこ気になってたんです)
そして、笛を前に倒す動作(カル)が入る分、音を出すのが遅れてしまう。
(確かに音を出すタイミングが遅れやすいです)
私の0の音はどうしても出す前から「次0の音が来るぞ」と意識し過ぎて指に力が入ってしまっているのですが、香織先生のお手本を見ますと、全然0の音を吹くときに余分な力が入っていません。指孔を塞ぐというより、指孔の上に指を正しく乗せていると言った方が適切な表現かも知れません。
全然自分の指の動き、音と違っていました。
その後、ご指導を受けて何回も0の音を正しい方法で出す練習をしてみましたが1/2の確率で失敗してしまします。やはり、前日から指摘を受けているように、正しい指の置き方が出来るような笛の構え方が出来ていないのが原因です。
明日の発表会では「さくら」の他、香織先生と3曲演奏させていただくことになっているのでそればっかりやってる訳にもいかず、他の曲の練習へ。
明日、「さくら」を吹くことが決まっているのに・・・0の音がとても大事な曲なのにどうしよう・・・全部リセットや・・・
練習しながら内心はパニック状態でした。
お稽古・練習を終えた後、今出川駅前のジャンカラに入って昨日と今日のお稽古でアドバイスを受けたところを一旦頭の中で整理しながら1時間だけ自主練習しました。
0の音は意識すればする程、指がガッチガチになって音が出なくなっていました。
これ、明日失敗しそう・・・
でも失敗を避けるために以前の吹き方に戻すのは絶対にしないでおこう。
それだけはっきり決めて京都駅に戻りました。
帰り道、京都駅周辺で |
夜は、京都駅八条口側にある「いち藤」で おばんざい御膳 一人用のカウンターがあるのがうれしい |
ホテルに戻ってからは、明日の準備をして早めにベッドに入りました。
付け焼き刃で調整して明日の演奏に臨んでも仕方がないので、もうやれることはないのですが、それでも緊張と不安でなかなか寝付けませんでした。
明日はいよいよ奉納演奏・発表会です。
【おまけ】
午後に先生のところへ行く前に色々と「THE 京都」って感じの場所へ行ってまいりましたので写真だけ貼り付けておきます。