2017/07/16

ついに出た! 篠笛の専門書 篠笛の勉強

篠笛を真面目にやってる方達に朗報。
すごい本が先月出版されました。


その名も『日本の音 篠笛事始め』

私が待ちに待っていた篠笛の専門書なんです!!


お書きになったのは以前このブログでもご紹介した玲月流初代篠笛奏者の森田玲先生。



桜の花びらが舞い散る表紙
どこか懐かしい装丁

日本の音 篠笛事始め
表紙の笛を吹いているウサギさん可愛い

とにかく買って読んで頂きたいのですが、何がすごいって、
これ一冊で篠笛の奏法だけではなく、篠笛という古典楽器の歴史、
その構造や発音の原理、さらに日本の音律についてまで勉強できてしまうということ。



そして、わらべ歌や古歌、祭囃子など二十曲以上の日本の音曲を数字譜で収録しているので、初心者の方でもこの本に沿って吹き方を学べば、あとは手元に適した笛さえあれば、美しくどこか懐かしい日本の音曲を奏でることが出来てしまうのです。(もちろん、可能ならばきちんとお教室通われて先生にご指導頂くことを推奨致します)


篠笛の教本は世に数あれど、ここまで総合的、かつ詳細に篠笛について書かれ、そして現代においてこんなに「日本の音」を心に、体に感じられる篠笛の専門書はなかなか他にないのではないでしょうか。


図やイラストがたくさん掲載されているので篠笛初心者にもやさしく理解でき、
また経験者が篠笛を学び直すにあたってもとても適した本だと思います。
お勧めの一冊ですので是非買って読んでみてください。



『日本の音 篠笛事始め』



森田 玲 (著), 森田 香織 (イラスト)


出版社: 篠笛文化研究社 (2017/6/15)


A4サイズ 102ページ


『日本の音 篠笛事始め』Amazonから購入はこちら
『日本の音 篠笛事始め』株式会社 篠笛文化研究社

海外で現地の人と一緒に篠笛を頑張っている私は英訳バージョンが出ることをとても期待しています。


【追記  2017年12月21日】
Amazonにレビューを投稿させて頂きました。
ブログよりかなり真面目に書いております。


解説が丁寧・的確・理に適っているので自分の中にストンと入ります。
読み込めば読み込むほど音への意識が変わってきます。

2017/07/13

篠笛好きの自分語り

打ち合わせで色んな方とお話すると、普段心の中で秘めている熱い思いが不意に言葉に出てくる時があって自分でも驚きます。話した後とても恥ずかしくなるのですが・・・


今日は演奏活動などではなく、珍しく「自分」に焦点を当てて、自分語りをしてみたいと思います。

私 Yukakoとは?


私はただの篠笛愛好家です。お客様にお渡しする名刺にはおこがましくも「篠笛吹き」と表記させて頂いていますが、愛好家としての気持ちが強いです。
そう、まず篠笛が大好きなんです。


日本の伝統楽器ということもあり、幸運なことにシンガポールでは演奏させて頂く機会が多いですが、日本文化とか伝統とかそこまで壮大なものを背負って笛を吹いているつもりはなく*、ただ自分が好きな楽器のことを皆に知って欲しい、篠笛を通して色んな人と繋がっていけたら幸せだろうなと思っているだけの普通の人です。

*日本の伝統文化への敬意、大切にしたい気持ちはもちろん持っています。


でも、いい加減な気持ちで笛をやっている訳ではありません。


篠笛の清らかな音に惚れ込み、そんな音を出してみたいと始めて4年。
まだまだ自分の音を完成するには到底至りませんが、毎日大好きな笛のことを考えて
練習に打ち込んでいます。奏法のみならず、その起こり、歴史的背景にも理解を深めるべく勉強しています。勉強すればするほど新たに解らないことが増えて、笛の奥深さを思い知らされる日々です。


なぜ、ただの篠笛愛好家がそんなに必死に頑張っているのか?


私の演奏を通して、篠笛の音を初めて耳にするシンガポールの人に、
「篠笛ってこんなにきれいな音が出る楽器なんだ」
と感じて頂くことが自分のミッションだと考えていますし、それが 私が人前で篠笛を吹いている最大の理由です。

篠笛の高いポテンシャルをより多くの方々に知って頂くために、自分がそのポテンシャルの最高位の良い音を出す、そこへの努力を惜しむ気はありません。


また、お客様から篠笛について質問された時に「分かりません」とは絶対に言えませんので、正しく答えられるよう知識を頭に入れておくことも人前で篠笛を吹く際に自分が負う責任だと私は考えています。だから勉強は必須。


自分が愛して止まない篠笛をきちんと皆さんに知ってもらいたい、篠笛の音色を好きになってくれる人を一人でも増やしたいという気持ちが、私を強く突き動かしているのです。




ここまで書いてみると「ただの篠笛愛好家」はちょっと違いますかね・・・


「篠笛の魅力を正しく伝えることに勝手に使命を感じてる篠笛愛好家」が最も適しているのかも知れません(笑)

以上、自分語りでした。

充実した日々

日本から帰ってきてからお陰様で出演依頼や問い合わせのメールを結構いただくようになり、忙しくも充実した毎日を送っています。

昨日はジョホール・バルからお越しになった方と打ち合わせを致しました。
少し先になりそうですがとても意義深く、そしてワクワクする素敵な企画が生まれそうです!ついにシンガポール外で公演?!

月末にはまだ本決定ではありませんが、あるイベントで演奏させていただく方向で話が進んでいます。決定次第告知致します。

9月に本決定しているパフォーマンスは私にとってはまた新たな挑戦が待っています。
日本からのプロのゲスト達との異色のコラボ。緊張と期待で胸いっぱいです。
一般の方はご入場できないイベントですので告知は出来ませんが、後日報告させてください。

この他にも水面下で進めている面白い企画があり、上半期から一転して下半期は忙しくなりそうです。


しかし、こんな時こそ調子に乗らず、一つ一つのお仕事に謙虚な気持ちで臨むべしです!